2011年01月21日 18時28分

冬の釧路に行こう!(6)坑内軌道が動いている!

(写真は、2010「海底力モニター体験会」参加時に撮影)

これも道路から撮影したものですが、
遠くに「坑内軌道」(炭鉱内用)が顔を出したのでパチリ!
手前に「坑外軌道」(地上用)も見えています。
※この用語は私が使っているもので“一般的”であるという
保証は…やっぱり出来ないなあ~。でも、意味は通じてますよね。

「坑内軌道」は、文字通り地上と炭鉱内を結んでいる軌道で、
海底下の坑内から地上へは、ELやバッテリーロコ牽引ではなく、
インクライン(ケーブルカー)となっており、
ケーブルで車両を動かします。
主に炭鉱内で働く人員輸送用と、炭鉱内で使用する機材の運搬に
使われており、石炭の輸送には使われていません。
※石炭はベルトコンベアを使って運ばれています。

写真で言うと、手前に7両の貨車が確認できると思いますが
その向こうに繋がっているクリーム色の少し大きい車両が人車です。

この時、人車は1両だけでしたが、炭鉱で働く人たちの
交代時間の時には、何両もの人車が動いているようです。
実際の所、「釧路コールマイン」の社内見学をさせて頂いていた時に
丁度、その交代時間にタイミングが合い、
通路から人車の乗り場が少しだけ見えて、そこで確認しました。

そうそう、社内見学と言えばその際、「日本の炭鉱」であったり
「釧路コールマイン」の『仕事』についても説明も受けており、
ここの現状を知ることで、何故日本でここだけ
石炭輸送の専業鉄道が生き残り、また写真のナローが
存在するかの理由にも得心が行った次第です。

そう言えば、「太平洋石炭輸送販売」が北海道でただ一つの
“私鉄”であることを書き忘れていました。

2011年01月21日 8時15分

地下鉄の自動券売機でお客さんが混乱?

名古屋市営地下鉄名城線「八事日赤駅」では、
今、写真の「ユリカ トランパス 発売 積み増しは 矢印 
お願いします」の看板が立てられています。

因みにその看板の後ろの券売機にも
「ユリカ(トランパス)」の購入、積み増しに関する
注意書きが掲出されています。

要するに「マナカ対応自動券売機」では、
「ユリカ(トランパス)」の購入や積み増しが出来ないことに
起因しているのですが、大改革時の混乱は
こういうところでも起きている訳です。
ただ、このような大きな看板を他の駅で見かけたことが無いので
(私が知らないだけかもしれませんが)
八事日赤駅の利用客の特性かも知れません。

それにしてもこうしたことは、当然最初から分かっていたはずで
対応が後手に回っていると思われるのですが如何でしょう?

これまでも、1万円札が使える券売機と使えない券売機があり
1万円札を握り締めて、右往左往(大袈裟ですか?)した経験が
私にはあります。
その度に「全部、一万円札が使えるようにしろよ!」と
何度も思いました。

今回はそれよりももっと根本的な自動券売機の仕組みの違いだけに
乗客への利便性が図れないなら、最初からこの看板を
掲示すべきだったと思います。

2011年01月20日 18時00分

冬の釧路に行こう!(5)釧路コールマインのナロー

(写真は、2010「海底力モニター体験会」参加時に撮影)

「冬のSLと石炭のマチ・釧路」ツアーに参加した“特権”と
言っても良いのが、日本で唯一の坑内堀りの炭田
「釧路コールマイン」の軌間610ミリのナローの撮影です。

写真は道路から撮影したもので、「坑外軌道」(構内軌道?)です。
パンタグラフの位置を、櫓まで組んで異常に高くしてあるのは
線路を、バス・トラック等の大型車両が横断するためで、
架線位置が低いと「感電の危険性が高まる」といった理由だけでは
なさそうです。今は会社の敷地内しか走りませんが
以前は、敷地外にも路線が広がっていたと聞きました。
因みに、極端に低い架線位置は、昨年の5月10日~にUPした、
三重県紀和町にあった鉱山鉄道の架線を見て頂ければ思います。

このような道路からの写真は、撮ろうと思えばいつでも撮れるのですが
このナローがいつ動くか、どう動くかと言う情報は
新幹線の「ドクターイエロー」のダイヤを知るより
難しいかもしれません。

でもそこは地元の「鉄」団体がバックについているだけあり
「この時間には動くはず」などの情報を持っており
なおかつかなりの確度があるという強みがあります。
この日(平成22年2月20日の土曜日)も、
いつもなら「動き出す時間」ということで撮影スポットに向かい
それでもなかなか動き出さず少々ヤキモキしましたが
ちゃんと作業が始まり、ホッとする間もなく、
参加者全員が“無口”になって、思い思いの構図で写真を
撮影したりしていました。

この時、ふと思ったのは「もしも名古屋でこのようなツアーを
実施した場合、ここまでフォローできるのだろうか?」と
いうことです。
例えば、愛知県知多市の新日鉄や
三重県四日市市の工場構内の専用線だったら…。

ツアーはそれなりに高額です。
さらに東京からなら2泊3日で行けるのですが
名古屋からですと東京か札幌で前後泊を余儀なくされます。
ボランタリーな立場とは言え、責任は伴います。
単なる“趣味”ではなく、“趣味”を生かして
『地元の産業紹介&振興に繋がってほしい』という
メンバーの強い意志が無かったら成立しえない、と感じました。

(追伸)
今朝UPした名古屋市営地下鉄桜通線の「案内表示」ですが
今朝から通常の運用(名城線と同様)になっていました。
「徳重」延長がいよいよ近づいてきたと実感しています。

2011年01月20日 9時03分

地下鉄桜通線の新瑞橋駅の「案内表示」。

そろそろ止めたら…、とか
くどい!とか言われそうですが
名古屋市営地下鉄桜通線の「案内表示」です。
昨日の帰宅時、新瑞橋駅のホームでふと上を見ると…。

手前の大きく写っている「案内表示」は、
昨日まで『調整中』の貼り紙の下に“電光表示”が
見えていた新しく設置されたモノです。

一方、後ろの『調整中』の貼り紙のある、
電光表示が出ていない方は
昨日まで使われていた「案内表示」です。
桜通線新瑞橋駅の開業当時から使われていたこの「案内表示」、
桜通線野並延長が平成6年(1994年)3月30日でしたから
もう17年も経つんですね。

毎日見ている『案内表示』なので、多分、
昨日から切り替わったものと思われます。
(確信はありませんが…)

ところで新しい「案内表示」ですが、
パッと見おかしいところは無いのですがやはり・・・。
実は「野並方面」の文字の所は
本来、“発車時刻”が表示される場所で、
昨日思ったのは、「こんな表示も出せるんだ」ということ。

今朝は、まだまだ目が離せない「案内表示」でした。

2011年01月19日 18時00分

冬の釧路の行こう!(4)石炭車「セキ」は日本で唯一!

心がけが良いと、冬の釧路が快晴だ!ということで
「太平洋石炭販売輸送」の石炭車「セキ6000型」です。

パッと見は…、よく見ると…。
実は日本で唯一の2両で1組の『連接式貨車』なのです。
「釧路臨港鉄道の会」の方から説明を受け、
まじまじと見て(まあ見なくても分かるのですが)ビックリ!

何の知識も持たずにこのツアーに参加したことを少々、
恥ずかしく思った瞬間だったのですが、
私以外にも知らない方がいてホッとしたことを覚えています。
●写真は撮れていないのですが、オーストラリアの電車に乗車中、
連接式貨車とすれ違い、その時、「オッ、ここにもあった」と
妙に興奮しました。

話しを戻して、撮影地は「春採駅」で、ここで車両基地の見学や
所有するディーゼル機関車や貨車の説明、
はたまた信号を取り扱う運転所(という表現でOKかな?)の
内部をつぶさに見学しました。
デジカメでなければ絶対に「こんなに沢山は撮らない」という位、
シャッターを押し続け80枚近い写真が手元に残っています。

昨年2月28日にUPした「DE601号」を含め
貨車はともかくDLは磨き上げられていた印象で
とにかく美しい車両を見ました。

私は、この時まで「鉄」系のツアーに
一度も参加したことがありませんでしたので、
比較する術がないのですが、
このツアー、何せ一日にそんなに列車が走るわけでも
ないのにスケジュールは寸分の余地も無い『分刻み』!
恐るべし(笑)!!「釧路臨港鉄道の会」!

2011年01月19日 8時00分

地下鉄桜通線の「接近表示器」。

昨年の11月24日、今年に入って1月12日と
名古屋市営地下鉄桜通線の「接近表示器」の話しを
書いていますが、先日、
写真の「新瑞橋駅」でテスト運用中の「接近表示器」の横の柱に、
この表示器について「案内表示」と
書いてあるのを見つけました。
『・・・徳重駅開通に伴う案内表示の改修・・・』
しかも、「案内表示」は“赤の大文字”となっており、
ひょっとして私がこれまで書いていた「接近表示器」は誤りで、
名古屋市交通局としての統一見解は
「案内表示器」ではないかと思ってしまいました。
で…、どうなんでしょう?実のところそんな決まりは無いのかな?

ところで今回の改修での変更点は
次に到着する電車の発車時刻の表示がされるようになったり、
ニュースが表示されるようになったり、まあ幾つかありますが
何れにしろ、名城線等で既にお馴染みのものです。

ただ、改めて2つの“案内表示”を並べて見ていて、
新しい方の「まもなく電車がまいります」と
これまでの「瑞穂運動場西を出ました」の差は
如何でしょう?
意味合いは同じで、利用者から見ても大差は無いのですが
最近、東京などでもこの「電車がまいります」の方が
多数派のような気もします。

普通、変える場合は何かしら意味があるものですが
今回の変更の意図は何なのでしょう?
小さなことに拘ってしまう“器”の小さな今日の『駅長』でした。

2011年01月18日 18時26分

冬の釧路に行こう!(3)知人貯炭場で石炭を下す。

ツアーで行かなければ簡単には撮影できないのがこの写真。

「春採駅」で積んだ石炭を、4キロ運んで「知人貯炭場」で
下している真っ最中です。(撮影日は平成22年2月19日)

ちょっと分かりにくいかもしれませんが、
高架橋の「柱」に注目!
右側の方はコンクリートが見えていますが
真ん中のところが“黒く”なって「柱」が見えません。
この“黒い”ところが、まさしく『セキ』から下している
“黒いダイヤ”(石炭)なのです。
※最近、こういう言い方をあまりしませんね。
さて、この石炭下しが始まった瞬間、ちょっと興奮!
こうした作業は、写真では見たことがありますが
実物を見たのは初めてで、安全のため、至近距離ではないものの
それでも十分に迫力がありました。

石炭はここで下されたのち、船積みを待つことになりますが
そのための一時的な“貯炭場”がここになります。
※国内の石炭火力発電所用に、例えば兵庫県の高砂市に
運ばれているそうです。

そうそう、高架橋を使っているのは
それが一番合理的だからで、もしも『セキ』からクレーンなどで
いちいち掬い上げていたらいつまでたっても
作業は終わりません。
昔の運炭車からの船積み写真を見ても
基本、このパターンだったはずです。

ところで『セキ』の側面にある石炭を下すための扉の開閉他
列車の解結等の作業は、全て機関車で制御できるようになっており、
さすがに時代に合わせて近代化・省力化は進んでいます。

余談ですが、「釧路臨港鉄道の会」の方によると、
最初、この鉄道の方たちからは「一体何者?」という
あしらいだったそうです。さもありなんですね。
それでも、地元だけに何度も通っている内に
こうした『趣味が存在することを理解』してもらえるようになり
現在に至っているとのことでした。

旅客鉄道ですと、「鉄道好き」が嵩じての『就職』も
あるのでしょうが、貨物の、しかも運炭鉄道には
そういう方はいなかったのでしょう。

2011年01月18日 9時00分

冬の釧路に行こう!(2)太平洋石炭販売輸送・知人貯炭場。

写真の前に…。
「冬のSLと石炭のマチ・釧路」ツアーを紹介した過去のブログは、
「釧路コールマイン」が「カテゴリー」の
「トラム・ナロー・鋼索」にあるのを除き、
すべて「カテゴリー」では『北海道・東北』にあります。
ご参照下さい。但し、それぞれ一番下の方になります。
また、昨年UPした写真は今回は使わない予定です。

さて今朝の写真は『知人貯炭場』。
撮影している位置から見ると、
逆「V」字形に2本の高架橋があり、これはその内の1本。
もう1本は写っていませんが、直ぐ左側にあります。

列車は、前後に機関車が付くプッシュプルトレインで運転され
「知人」に到着するのですが、ここで半分に切り離され
写真の編成は後ろの半分で、最後尾にかすかにDLが
写っています。
ということで前半分のDLが先頭となる編成は、
この写真では見切れている左側にいました。

ところで「太平洋石炭販売輸送」の撮影ですが、
「釧路臨港鉄道の会」の方と「太平洋石炭販売輸送」の連携が
素晴らしく出来ており、
例えば昨年の2月27・28日にUPした石炭列車は、
「春採駅」の出発準備が出来ると
駅で待機の「釧路臨港鉄道の会」のスタッフに連絡が入り、
その方から“撮影ポイント”のスタッフにその情報が伝わります。
そうすると、スタッフが「あとO分で列車が通ります」と教えてくれ、
特に動画を撮影していた方には、“無駄なテープ”を
回す必要が無いため、好評だったと記憶しています。
※一般的に貨物鉄道のダイヤは“余裕”があるため
その撮影は大変と聞いています。(言葉の選択が難しい。)

ここ知人の貯炭場でもその連携は遺憾無く発揮されており、
存分に珍しい写真撮影が出来ました。
勿論、どういった作業をしているかの説明もあり
「石炭産業と釧路」についての知識も増えていきました。

2011年01月17日 18時18分

冬の釧路に行こう!(1)太平洋石炭販売輸送・春採駅

「JR北海道・釧路支社」と、釧路商工会議所を始めとした
「くしろ圏広域観光推進コンソーシアム」が共同で開催する
『冬のSLと石炭のマチ・釧路』というツアー
今年も開催されることになりました。
日程は2月18日(金)~20日(日)の3日間で、
料金等ツアーの詳細は、ツアー名にリンクが貼ってありますので
そちらをご参照下さい。

で、今日の写真は昨年の2月19日(金)~21日(日)の日程で
開催されたこのツアー参加時に、国内唯一の運炭専業鉄道
「太平洋石炭販売輸送」の『春採駅』で撮影したものです。

実は昨年の2月26日にこのブログを始めた時に、
実質最初に書いたのがこのツアーの記録です。
その時、ブログを始めたばかりで、どんな内容をUPすれば
より多くの方に見ていただけるか全く分からず、
手探りなどと言うにもお恥ずかしい内容でした。

そこで今回、その時のリベンジと言う意味も含め、
少々補足説明的に、“情報”をプラスしてUPすることにしました。

なぜそんな気になったかと言うことですが
このツアー、地元釧路を中心にした「鉄」の方たちのグループ
『釧路臨港鉄道の会』のメンバーが、
総力を挙げてバックアップしており、
というか“ボランティア・ガイド”を努めており
それだけに、本当に「鉄」の“ツボ”を心得た
ある意味、地元だからこその信じられない内容だったことを
このブログを読んで下さる方たちに
ちゃんとお伝えてしておく必然性があると感じたからです。
ということで、しばしお付合いの程を。

2011年01月17日 8時00分

「ZIGZAG(ジグザグ)」駅はワンダーランド(3)電車は止まるか?

雪が降り続いています。
名古屋は雪国と化しています。
今日は、『冬の釧路』対応防寒具で出社します。何だかなあ。

さて、画面の1/3を覆い隠しているのが
「フラッグストップ」用の緑色の円盤です。

この時、私は左手に円盤を持ち、必死になって振り続け、
右手でカメラを構え、チャンスを狙ってシャッターを押しました。
それも「ジグザグレイルウェイ」の機関庫を見学中の
観光客の皆さんから「頑張れ!」(だと思うのですが)という
熱い声援を受けながら…。
正直、この注目はチト恥ずかしかったです。

ところが先頭車は思いの他速いスピードで通り過ぎ、
一瞬、私の脳裏に最悪の事態がよぎりましたが杞憂に終わり、
無事、最後尾の後ろのドアが私の目の前に止まりました。
※写真でも確認できますが、ここはカーブで視認性に難あり。
電車に乗ってから外を見たら観光客の方で
最後まで見届けてくれた方が手を振ってくれていました。

かくして楽しい楽しい「ジグザグレイルウェイ」の旅は終了。
私にとっては、
1)「リクエストストップ」の体験
2)オールドタイマーの気動車への乗車
3)腕木式信号機の操作
4)絶景!満喫
5)フラッグストップ体験
と、何とも盛り沢山な一日でした。

ところで『「ジグザグレイルウェイ」で、
SLではなくディーゼルカーに乗ったのは何故ですか?』と
友人から聞かれました。
答えは「ヴィンテージ・ディーゼルカー」が十分魅力的に
思えたのと、「SL」運行日よりも「ディーゼル」運行日の方が
乗客も少ないだろうから、
ゆったりこの鉄道を楽しめるのではないかと思ったからです。

さて「乗り鉄」は基本『乗るだけ』というスタンスですが
普段出来ない体験へのチャレンジは別です。
“運転体験”ではない何がしかの“体験”付き『乗り鉄』先は
無いものかと今、真剣に思っております。(笑)



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!