2011年02月03日 18時05分

仕事「鉄」(2)新幹線の運転士になりたいのは私?

300系の運転台で、極めて感情を抑え冷静に座っているのは
まだ30代の私です。
「主役の小学生はどこ?なぜあなたが運転台に?」とは
お願いですから言わないで下さい。

名古屋から乗車した新幹線を新大阪駅で一旦下車し、
そこでJR東海の広報担当者と合流。
それから後にも先にも私にとって1回だけの経験である、
新大阪駅から鳥飼車両基地への回送電車に乗車しました。

いやぁ、見慣れた風景がこんなにも違って見えるものかと、
主役の小学生より興奮している自分が今思えば滑稽です。
この点は、同行のスタッフからも教育的指導(手厳しい指摘)を
受けました。(笑)
でも、本線から分かれて基地への線路に分岐した瞬間の、
私の譬えようが無い高揚感は皆さんなら理解して頂けますよね。

因みに、「新幹線運転士になりたい」小学生を取り上げたのは
決して私の独断ではなくスタッフの意向でした。
(誰にも信じてもらえないだろうな…)

ただこの写真だけは、「公私混同」の謗り(そしり)を
甘んじて受けます。
だって「300系」ですよ、「300系」!
何せ「300系」の登場時のインパクトは、
今なら、JR東日本の“E5系”に匹敵するのでは?

それはさておき、この時、取材させていただいた小学生が、
今、夢を叶えて新幹線の運転士になってくれていたら、
それは正に番組制作者冥利に尽きる瞬間です。

と、ここまで書いて、どこか自分(この写真)を正当化しているようで
自己嫌悪です。

2011年02月03日 8時02分

仕事「鉄」(1)新幹線の運転士になりたい。

放送局勤務と言う仕事柄、「鉄道会社」の取材も時折あり、
これまで思わぬ所に出かけることもありました。
そんな思い出をしばし・・・。

既に昔々のお話しの世界でしょうか?
行きました!JR東海/鳥飼車両基地。
平成4年6月7日「夢図鑑」という番組での取材でした。
写真は当時、登場したばかりの“最新鋭”の300系。
※「鳥飼車両基地」は「大阪運転所」と言った方が通りが良いかも?

ところで「夢図鑑」という番組は
中京テレビの放送エリアに住んでいる方だと、
多分「こころにエール!ふるさと夢図鑑」を思い出される方が
多いのかもしれませんが、それではなく、
平成3年から4年にかけ、毎週火曜日の22:54~23:00で
放送されていたミニ番組です。

小学生の子供達が『将来なりたい職業の夢』の作文を書いて番組に応募し、
そこで選ばれると実際にその職業のプロの方のところに
子供達が訪ねお話しを聞くと言うものでした。
(何と心温まる番組!だろうか)
取材では、競輪の「中野浩一」選手や
F1ドライバーの「中嶋悟」さん、
フレンチのシェフの方々を始め多くの方々(企業)に
ご協力を頂いており、
この時は、新幹線運転士になりたいという小学生の男の子と一緒に
この鳥飼車両基地を訪れました。

ところで私の子供の頃の夢ですが、
「新幹線」の開業は10歳の時で・・・、
まあ、そんなことは皆さんの興味の対象外ですね。失礼しました。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!