2011年02月09日 9時08分

立山黒部アルペンルート(5)黒部ケーブル「黒部湖駅」

全線で0.8キロ、駅間標高差373メートル、
最大勾配31度の黒部ケーブル「黒部湖駅」です。
起点から乗車して、下っていく感覚はちょっと不思議な感じです。

「黒部平駅」発13:00のケーブルは、
何もない(当たり前ですが)コンクリートの筒の中を
ひたすら「黒部湖駅」目指し「黒部湖駅」には13:05到着。

そう言えば思い出したことが一つ。
乗客の方達が、このケーブルの中だけはあまり会話を
されていませんでした。
分かるような気もしますが何故だったんでしょう?
ところでこの話し、覚えていてもしょうがないことを時々思い出す
“年配者”の習性でしょうか?

俗に言われている“「地下鉄」のようなケーブルカー”という表現が
ピッタリ過ぎて『恐れ入谷の鬼子母神』(おそれいりやのきしもじん)と
思わず若い人には辞書を引いても理解不能な言葉が
思わず頭に浮かんでしまいました。

そんなことはどうでも良くて、
間違いなく『絶景』の真っ只中を走るケーブルが
全線地下はあまりにも勿体無いのですが
“自然保護”“雪害防止”の観点からの選択なので致し方ないですね。
せめて珍しい「地下ケーブルカー」ということだけを
ひたすら楽しみましょう。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!