2011年02月18日 9時00分

三岐鉄道北勢線のこと(6)阿下喜駅。

上の写真は昭和53年12月1日の「近鉄北勢線阿下喜駅」、
下の写真が平成23年2月8日の「三岐鉄道阿下喜駅」です。

三岐鉄道のHPによれば、
下の新駅舎は平成18年12月新築となっていますから、
それまでは上の写真の旧駅舎が使われていたのでしょう。
その旧駅舎は、昭和6年の「阿下喜」延長開業時からの
建物であろうと推察されますが、
北勢電気鉄道~三重交通・・・近畿日本鉄道~三岐鉄道と、
時代の流れを静かに見つめてきた歴史の生き証人として、
また『三重県員弁郡北勢町』の中心としての役目を果たしてきました。

さてこの日、『1日乗り放題パス』で乗車の私は、
自動改札機の横のインターフォンで、
この改札を集中制御する係員を呼び出し、
自動改札を開けてもらって無事、駅の外に出ました。
昭和53年に北勢線に乗り、
その後昭和61年に番組の取材で訪れて以来のこの「阿下喜駅」。
その頃は有人駅で、駅員さんに切符を渡していました。

以前、その所在地は『員弁郡北勢町』だったのが、
今や『いなべ市』に変わっているものの、
実のところ駅舎が新しくなっているのを除き、
町並みがあまり変わった印象が無く、少々淋しい反面、
「ホッ」ともしていました。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!