2011年02月24日 8時04分

キュランダ高原列車(5)キュランダ駅入線。

ついこの2月、超大型台風がケアンズを襲い、
日本でも報道されていましたが、被害の状況はどうだったのでしょう?
ところでこの鉄道も内陸の鉱山が雨と洪水で孤立し、
飢餓で苦しめられたのがきっかけに建設が決まった経緯があります。

実際に乗ってみればわかるのですが、
“たった”というのは憚られますが、
33キロが10年がかりというのも納得できます。
そして1891年6月15日、
「ケアンズ」~「キュランダ」間の鉄道は開通し、
1915年に現在のこの列車の終点となる「キュランダ駅」も開業しました。

写真は「キュランダ駅」の腕木式信号機で、
今回、たまたまビデオに写っているのを発見し、UPしました。
ビデオを見る限り、他の信号施設は見当たらなかったので、
平成14年当時、この腕木式信号機が現役だったことは
ほぼ間違いないと思います。

それにしても、駅への入線をビデオ撮影し、
なおかつパッと目に入った“腕木式信号機”に無意識に反応して
カメラを振り上げているところなぞ、
自分でいうのを何ですが『根っからの“鉄”』なんですね、私って。
(自画自賛をお許し下さい)

・・・写真が無いのにいろいろ書くのも何ですが、
「キュランダ駅」は、熱帯雨林の真っただ中にある
トロピカルな雰囲気の木造駅舎で、
日本なら「登録有形文化財(建造物)」となることは間違いなしでしょう。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!