2011年03月06日 18時02分

もともとは「尾小屋鉱山」の貨物も運んでいた「尾小屋鉄道」。
鉱山の閉山に伴い貨物を運ぶことが無くなり、乗客も減っていく中、
何故この鉄道が営業を続けてこられたのかは
『謎』といっても良いほどの輸送実績で、
かつ沿線の風景も“需要”があるとは思えない、
呆れるほどの長閑(のどか)さでした。
それでもここ「尾小屋駅」には、規模は小さいもののかっての
隆盛を忍ばせるには十分の風格を感じました。
さて、駅前のさほど広いとは言えない場所で
「縄跳び」をする子供達が印象的でしたが、
今はこうした風景を町で見かけることはすっかり無くなりました。
この時の子供達は今も「尾小屋」に住んでいるのでしょうか?
最近、『乗りつぶし』時に「駅写真」等を撮る際、
出来る限り“人”が写りこまないように留意しています。
“肖像権”という言葉が独り歩きし、その対応のためだったりしていますが、
私が『乗りつぶし』をしていた最盛期の昭和40年代~50年代
では
そのようなことに気を遣うことは殆ど無く、
この写真も、“自然”に撮影した一枚でした。
でもこうして人の写った写真にこそ、当時の時代背景を感じることも多く、
私達は今、少し『残念な時代に生きている』と思わざるを得ません。
最後に、駅舎の話しを少し。
この駅舎は、当時、『川の上にある駅』として知られていました。
駅舎の右側に、橋の欄干が見えているのが分かりますでしょうか?
それが、『川の上にある駅』を物語っています。