2011年03月08日 18時28分

国鉄の電気機関車を代表する名機と言っても過言ではないと思っています
「EF58」です。
展示車両の「EF58 157」は、当初、この“ぶどう色”で登場し、
その後、皆さんが一番親しんできたであろう青色とクリーム色の
「国鉄標準色」に塗装され、現役の晩年はその色だったと記憶しています。
そして今回、「二リア・鉄道館」に展示されるに当たり、
元の“ぶどう色”に塗り直され、登場当時の姿に戻りました。
この「EF58」のみならず「リニア・鉄道館」の展示車両の
特に古い車両たちは、様々な復元がなされ、
美しい往時の姿を取り戻していますが、
この「EF58」はその代表格と言えます。
ところで、この解説ボードにも『名古屋レール・アーカイブス』の
写真を使用していただいています。
モノクロ写真ですので分かりにくいかもしれませんが、
実は“ぶどう色”時代の現役当時のものです。
その写真は「リニア・鉄道館」で是非、ご確認ください。
解説ボードには『名古屋レール・アーカイブス』の名前が記載されており、
簡単に特定できます。
過去を知り、それを現在(今)に伝え、そして未来に繋いでいくことを
当会の存在意義だと思っていますが、ここ「リニア・鉄道館」そのものが
正に、そうした“『温故知新』の場”であると改めて感じ入りました。
古いモノをただ並べるだけなら、こうした展示館を作ることの意義は
いまひとつだったのでしょうが、
そこに留まらず“リニアモーターカー”まで連綿と続く歴史を
一つ一つ紐解いていったことの意義は大きいと言えるでしょう。
何せこうした作業はとても手間が掛かります。
そしてそれが出来るタイムリミットが正に“今”だったのではなかろうかと
思っています。