2011年03月10日 8時57分

新聞・雑誌を始め、名古屋エリアのテレビでも既に紹介され、
多分、今回の「リニア・鉄道館」の開館で、皆さん方にとって最大の
関心事の一つとも言われている「N700系」のシミュレータです。
●写真上段がシミュレータの中。本物とほぼ同じだそうです。
●写真下段は右手に富士山が見える区間です。
コースは、「見習い」「練習」「達人」の3つあり、
「練習」以上を選ぶと、“晴れ”“雨”“雪”を始め、運転条件が
選べるようになっています。
何せ、1日30人限りということで、大宮の「鉄道博物館」にある
「D51」シミュレータ(このブログでは昨年の12月31日にUP)
並みの人気になるのは間違いないと思われます。
※大宮の『実写映像』とここの『CG』との違いはありますが
その違いはあまり気になりません。
既に各メディアで伝えられている通り、運転区間は、東京~名古屋間で、
速度制限(最高で270キロ)に従って
ノッチを入れたり切ったりするものですが、
名古屋駅到着時の270キロから30キロまでの減速は
自動で行われるため、そこだけは特にすることはありません。
時速30キロは、名古屋駅のホームを半分ほど過ぎたところで、
そこから『手動ブレーキ』となり“腕”の見せ所となります。
体験された皆さんは大体、ここで“躓いて”いました。
さて、ここのシミュレータの最大の特徴であると私が感じたのは
『劇場型』であること。
どういうことかと言えば、完全時間予約制なので、
本来ならシミュレータだけが設置されていれば良いはずなのですが、
本体以外の場所が広く取ってあって、そこが観覧席となり、
シミュレータの映像(風景)を“体験者”以外の方達が楽しめる構造と
なっているのです。
それはそれで“体験者”には相当なプレッシャーになること
間違い無しですが…。(下段写真参照)
その“風景”で私が注目したのは、名古屋駅のホーム。
CGでバリバリに作りこんであり、今回見ていた方達から、
『いつもの「きしめん屋」がちゃんとある』と声がかかるほど
細かく再現されていて、流石JR東海!と笑ってしまうほどの出来映えで、
なおかつ昼・夜の選択や天候の選択に対応している優れモノです。
文章が長くなって恐縮ですが、アーカイブ的に言うと、
実はこのホームの情景は“貴重な財産”と為り得ます。
と言うのも、中京テレビでもそうですが、“日常”を切り取った映像は
本当に限られたものしかありません。
ワイドショーのコーナー企画で「隣の晩ごはん」がありますが、
そこで出てくる『一般的な家庭の晩ごはん』は、
撮影した時代時代を確実に映しているにも係わらず、
テレビ局のアーカイブにこの様な映像は殆ど無かったりします。
一方、今回の名古屋駅のCGは、
『アーカイブなら実写の方が良いんじゃないの?』と
言われるかもしれませんが、細部の表現で、
必ずしも実写が優れているとは言い切れない一面があります。
皆様も「リニア・鉄道館」に行かれ、「N700系」のシミュレータが
体験出来なかったとしても是非、その迫力ある映像をお確かめ下さい。