2011年03月20日 20時31分

今回は「尾小屋駅」側線に留置されていた車両たちです。
手前から「ト2」、続いて「ワフ3」「ホハフ2」「ホハフ5」と
4両が並んでいました。
個々の車両については、寺田裕一氏の「尾小屋鉄道」に
詳しい記述があるのでそちらをご参照いただきたいのですが、
何れにしろここに写っている4両は全て現存しないはずです。
(多分、言い切れる)
ところでこの車両たちですが、見た感じ、使われなくなって既に
結構長い時間が過ぎていた雰囲気で、
全車両とも線路上で自立していること自体にある種の“不思議さ”を
覚えた程です。
また、それゆえ、ちょっとでも動かそうものなら
間違いなく『そのまま崩れ落ちてしまいそうだった』と
私が言ったとしても、皆さんから多分「そんな大袈裟な・・・」とは
言われないと思います。
古い車両が、側線等にほぼ“放置状態”となっていることは
地方の経営の苦しい鉄道では(今も…)ありそうな風景ですが、
ここ「尾小屋」はあまりにも堂々としていて遠目には「現役」そのもの。
今、改めてこの写真を見ての感想ですが、
こうした“怪しげな”昭和を残している場所があれば、そ
れはそれで一瞬の悲しさはあるかも知れませんが、
そのまま朽ち果てさせてあげたいと思う自分がいます。