2011年03月21日 8時05分

上の硬券の乗車券が往路「新小松」⇒「尾小屋」、
下の車内乗車券が帰路「尾小屋」⇒「新小松」で使用したものです。
改めて車内乗車券を見ていて、思いのほか駅の数が多いのに気付きました。
16.9キロでその駅数が16ということは、ざっと1キロに1駅あった
計算になります。
地方の路線バス同様、民家があれば「駅」があるといった
状況だったのでしょうか?
何せ、沿線風景もあまり覚えていませんのでそれを確認の
しようがないのが残念です。
とにかくトコトコ一駅ずつに止まりながら、
ノンビリと走っていたことだけは間違いなさそうです。
乗車日の「月」のところがアラビア数字で、
「日」が「漢数字」という組み合わせは私の知る限り、
「尾小屋鉄道」だけで、横長というのも珍しい形状だった
のではないのでしょうか?
また、運賃が漢数字というのも少数派と思われます。
さて、この乗車券は「新小松」~「尾小屋」間で、390円分の
パンチが入っています。
「二00」+「一00」+「九0」で辻褄を合わせているのですが、
確かに、乗車券記載の料金を組み合わせれば全ての運賃の組み合わせが
可能でしょう。
上の『290円』乗車券で「運賃改正」の押印がありますが、
この年の8月7日に同区間では『390円』と値上げされています。
ところが…。交通公社の時刻表では、私の調べた限り、
廃線の時まで『290円』のままでした。三岐鉄道の時も書きましたが、
当時、如何に国鉄至上主義だったかということもあるとは思うものの、
きっと鉄道会社から交通公社に訂正を申し出ることも
あまり無かったのでしょうか?