2011年03月29日 18時05分

「東北地方太平洋沖地震」の被災者の方への支援の輪が
どんどん広がっています。
長崎県長崎市を走る『長崎電気軌道』でも、
車内に募金箱を設置した「がんばれ東北号」という名の電車を
先週から走らせており、募金を呼びかけています。
「がんばれ東北号」として走る電車は、1050形の1051号。
昭和27年に製造され、仙台市電で活躍した後
この地、長崎には昭和51年にやってきました。
写真で左側の「がんばれ東北号」の文字の下には
『この車両は、旧仙台市電です』、
そして右側には『この車両で募金を受付ています』、
車体前面の系統板のようなヘッドマークには
『私は元仙台市電117号車です』と書かれていました。
ところでこの電車は長崎電軌にやって来た時、
“仙台”からきたことでその形式が“センダイ”(1000代)となり、
昭和51年の運転開始に因み“1050形”としたそうです。
また元仙台市電の車両で現役なのは唯一とのこと。
まさかこの1051号もこういう形で、
出身地への恩返しをすることになろうとは思っても見なかったでしょう。
なお、この電車の運行時刻は、「長崎電気軌道」のHPにありますので、
長崎に行かれましたら、この電車で募金をされるのも
「鉄」らしい被災者の方への支援だと思います。