2011年03月30日 18時18分

九州新幹線(2)「さくら号」新八代駅。

N700系「さくら543号」の快適な“2×2”指定席に揺られること
約50分(10:38頃)、「新八代駅」が近づいてきたら、
つい先日まで使われていた在来線の線路が迫ってきました。
●それが上段の写真です。

線路は既に錆び始めており、毎時2本の「リレーつばめ号」が
行き交っていたのがもう遠い日の事のようです。
何だか一抹の寂しさと諸行無常を感じ入りました。
ただ一方で、在来線のホームに電車が到着しないことに
不思議と違和感がありませんでした。不思議です。
●下段の写真は、この3月11日までの同一ホームでの
『新幹線』⇔『在来線』の乗り換え風景。(平成16年6月5日撮影)

ところで、山陽新幹線を最高時速300キロで走ってきたのに比べ、
九州新幹線の最高時速260キロは明らかにスピードダウンで、
たかだか40キロの差とは思えないほどゆっくり走っているという感覚に
陥りました。
また、駅のホーム長の差も歴然で、九州新幹線ではそれこそ
“あっ”という間に通過してしまいます。
東海道・山陽新幹線とは違い、ちょっと脇見していたら駅の通過に
気付かないほどでした。
平成16年6月5日に「鹿児島中央」~「新八代」間を乗った時は
各駅停車の「つばめ」だったのであまり感じていませんでしたが、
まるで、在来線の駅を通過している気分でした。

何れにしろ新規乗車区間の130キロ(営業キロは151.3キロ)は
これで完乗。ここからは先は既乗区間です。

2011年03月30日 8時00分

九州新幹線(1)「さくら号」博多駅入線。

3月12日(土)、九州新幹線の「博多駅」~「新八代駅」間が開業し、
これで「博多駅」~「鹿児島中央駅」間256.8キロ
(営業キロは288.9キロ)が全通しました。
ということで、先週の木曜日(3月24日)に、
勇気を奮って乗って参りました。

写真は、「博多駅」に入線するN700系の『さくら543号』です。
さて、なぜこの電車?ということになるのですが、
実は名古屋から新幹線の乗継で、一番早く「鹿児島中央駅」に
到着する列車だったからです。

名古屋発6:20「のぞみ95号」
博多着9:40
博多発9:49「さくら543号」
鹿児島中央着11:27
※「さくら543号」は、新大阪発6:50で
新山口で「のぞみ95号」に抜かれる。
つまり追いつけるということ。

最初は、新大阪から「みずほ603号」も考えたのですが、
やはりどうせなら鹿児島中央まで最速で着くことを優先させました。

それにしても隔世の感ですね。朝、名古屋を出て“鉄道”で
昼前に鹿児島に着くなんて…。全く夢のようです。
山陽新幹線が無かった時代の話しですが、名古屋からの昼行列車で、
九州まで行っていたのは熊本行きの特急『つばめ』と
博多行きの急行『玄海』の2本だけでしたし、
新幹線の新大阪乗継でも西鹿児島まで辿り着けませんでした。
もっとも昼行列車で九州に行くことなど考えもしなかった時代です。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!