2011年04月01日 8時08分

今日から新年度。また、大船渡線の「一ノ関」~「気仙沼」間が
運転を再開します。
さて、岐阜県の樽見鉄道では、国や県の補助を受けて1億2900万円で、
写真の新車『ハイモ330-701』を導入しました。
なぜ大赤字で存続の危機にある樽見鉄道に“新車”という声も聞かれますが、
補助金の関係で、『新造車両が条件』という止むを得ない一面もあるようで、
表面的にはなかなか分かりづらい面もあります。
それはそれとして、この2月17日に開かれた“樽見鉄道連絡協議会”
(沿線5市町で組成)で、平成23年度・24年度の2年間については、
年間約1億円を支援することが決まり、まずはこの先2年間の廃線は免れました。
しかし、この1億円は期間限定が故に存続に向けての好材料とは言えません。
※平成21年度まで、ほぼ毎年約1億円の赤字が出ているため、
その補填の意味合いです。
社員数の削減を行う一方、様々な増収策を打ってきた樽見鉄道。
でも、それで追いつく赤字ではありません。
そこで何とか地元にその存在をアピールするべく今年から始めたのが、
実は、このブログでも2月15日にUPした『運転体験講習会』なのです。
その詳細は次回以降に譲りますが、
『鉄道が無くなっても「町」が消えるわけではないが、
地図や時刻表から1本の線が消えることで町がなくなったようだ』
という声はよく聞きます。
勿論、そんな「存在感」だけのために鉄道を残すことは本末転倒でしょうが、
『地方を守る』『地方を生かす』という意味での“鉄道”の存在は、
もっと『国』と『県』が、その存続に向けて建設的な議論をやっても良いと
個人的には思っています。