2011年04月03日 21時59分

樽見鉄道「運転体験講習会」(4)運転する線路。

樽見鉄道の運転体験は、本巣駅西側の側線を使って行われます。
その側線で実際に「走る」距離は300メートルです。
各鉄道会社の『運転体験』の中でも長い方ですが、
こうして見ても長さが実感できますね。

で、この線路を最高時速15キロで疾走します。
たかが15キロと言うなかれ。そのスピードでも十分、
疾走感が楽しめるのです。
運転体験時に毎度思う事は、乗客の時に比べ、
自分が運転している時の体感速度が『何とも早い』ということ。
“運転体験七不思議”の『一つ』です。
※他の6つの不思議は…、これから考えます。ご容赦を・・・。

ところで、この方向(大垣から樽見方面)、
実は3パーミルの上りになっており、
実際に運転すると分かるのですが、この殆ど水平にしか見えない線路で
何と勾配がはっきり体感できるのです。
それは特に下りこう配(この線路の逆、樽見から大垣方面)で顕著で、
ノッチを入れるのは出発の時だけで、後はブレーキをかけるだけと言っても
決して大袈裟ではありません。
一方、運転の難しさは上り勾配で、ブレーキのタイミングが難しく、
ともすると失速して停止位置より随分前で止めてしまいそうでした。
(あくまでも私の感想です。参加者全員が同じ感想かどうかは別です)

明知鉄道の明智駅のように、勾配が見た目でも分かれば何となく
心構えができるというものですが・・・。
まあ、実際には心構えができたとしても、
それで何かが変わるわけではありませんが・・・。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!