2011年04月12日 18時47分

鉄道模型の観点から。(名鉄パノラマ募金箱)

今日から、東京~仙台間が、新幹線と在来線の乗り継ぎで繋がりました。
鉄道復旧への大きな一歩と感じています。

さて、名鉄・名古屋乗務区の「パノラマ募金」の模型募金箱を
「鉄道模型」の観点から一寸考察。

この募金箱「デキ401+ホキ85+デキ402」は、
所謂『HOゲージ』や『Nゲージ』と言った、自走する“鉄道模型”の
範疇には入りませんが、私としてはこういう鉄道模型も“あり”と思いました。

この模型、作られたのは『運転士』さんで、それだけに様々な拘りがあり、
写真の通り、「デキ」の細部のデフォルメもとても上手く作られています。
特に、連結器や列車無線のアンテナなどはとてもいい感じです。

制作した運転士さんは、本人の申告によると「撮り鉄」「乗り鉄」系で、
「模型鉄」ではないそうです。でも「鉄」は「鉄」です。しかも本職。
この前まで書いていた私の「運転体験」は一体何なのでしょう…。

で、実際の制作は今年の1月から始めたそうで、大物・小物の部品は
全て牛乳パックをベースにしており、その上に、100円ショップで買った
色の付いた和紙を重ねたそうです。
※使用した牛乳パックは30箱。パンタグラフなどの細かいものも
全て牛乳パックとのこと。

なお、牛乳パックの難点は『加工しにくい』点だそうですが、
メインの素材を購入してまで作るのは、「24時間テレビ」の趣旨に
合わないとお考えになったのではと推察しています。

何はともあれ、ありそうで無かったような気がする
「紙パック」の『鉄道模型』。
これも種類が増えてくれば、“作品”を一同に会した「展示会」でも
開けそうです。
手作り感バリバリと言うか、市販することはまず考えられない模型ですが、
一般的な「鉄道模型」で車両を自作(もしくは大改造)し、走らせている方は結構いらっしゃいますが、この様な走らない鉄道模型も
楽しいものですね。

私なら、これをリビングのオブジェにしたいです。
但し、家族の了解は絶対に得られないでしょう。

(余談)
今回のこの模型で、『デキ』が今、「青色」と言うことに気付きました。
もう15年以上経っているのに、私の頭の中では「黒色」で
時代が止まっていました。

    

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    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!