2011年04月12日 9時00分

名鉄・名古屋乗務区のパノラマ募金。

昨夕紹介した、名古屋鉄道名古屋乗務区の募金箱の構造を
少し、説明しましょう。

募金は、バラストを積むホッパー車「ホキ85」の上部、
普段(「本物では」という表現があたっているかも?)は、
バラストを積むところから、投入するようになっています。
それは下段の写真で確認できますね。

そこに募金を入れると、実は「ホキ85」の更に下にある、
募金の「格納部」に入るようになっています。
※上段の写真で言えば、橋桁の真ん中を通り過ぎて
更に下に落ちていくと思ってください。

イメージは、バラストは線路、ひいては「鉄道」を支えているモノなので、
「募金」は、「人の“心”を支えるモノ」になると言った所でしょうか?

ところで、何でこんな仕掛けを作ったのかを名古屋乗務区の方に
聞いたところ、実は、『夜間の募金(現金)の保管』を
考えてのことだそうで、
実際の募金が入る部分(箱)は“牛乳パック”の再利用品が1つ。
その“パック”だけを鍵付き保管庫にしまうようにしているそうです。
昨年までは、例えば『7700』の時も、車体が募金箱のため
保管場所のスペースを取り過ぎていたので、
その反省からこの方式を考えたそうです。

同じ募金をするなら、鉄道会社らしい『募金箱』を作ろうということで
この模型募金箱が始まり、今年で3回目と聞きました。
また「パノラマ募金」の名称もついています。
毎年「24時間テレビ」の募金会場では、
こうした手作りの募金箱を時折見かけます。
手間暇がかかっているだけに募金者の皆様の愛情を感じています。
そうした方たちも含め、毎年の募金に参加して下さっている
全ての方に感謝です。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!