2011年04月16日 18時09分

「指宿のたまて箱号」(7)子供専用スペース。

「いぶたま」の鹿児島中央寄りの車両『キハ47/9079』の、
一番後方(指宿発の場合は、先頭になる)にある3席と
手前の不思議な丸い“籠”にご注目。

海側を向き、ロイヤルシートと言っても過言ではないこの席ですが、
指定席ではなく、誰でも座れます。
が、私には座れません。
何故ならシートが小さすぎるのと、シートの座面と床面の間が
数10センチしかなく、大人はとても座っていられません。
既に、鉄道趣味誌等でも紹介されている『子供専用』のスペースです。
因みに手前の雰囲気のある“籠”はベビーサークルです。

ただこの3席、小さなお子さん連れの乗客の方もいたのですが、
インフォメーション不足なのかどうなのかは定かではありませんが、
鹿児島中央駅から指宿駅到着まで、ベビーサークルも含め
使われた形跡がありませんでした。

一応、この写真でいえば(写っていない)左側に
「保護者」が傍で付き添えるようなソファーもあるのですが、
そこを使っていたのは“普通”の乗客の方達でした。

私の感想としては、このシートの直ぐ上辺りに吊革を設置し、
親子が近い距離で外の風景が楽しめたら利用されるのかも…、
と言ったところです。

この「いぶたま」はワンマン運転なのですが、客室乗務員がおり、
その方が小さなお子さん連れの方にもっと「アピールしたら」とも
思いました。もっともされていたにも係わらずの結果かもしれません…。

2011年04月16日 9時00分

「指宿のたまて箱号」(6)錦江湾の風景。

車内放送では「特急 指宿のたまて箱3号」ではなく、
「“観光”特急 指宿のたまて箱3号」とアナウンスしていました。
そうなんです。この列車は単なる「特急」ではなく「観光特急」なんです。
ここまで堂々と言われると、
『そうですね。乗っているだけで楽しいですね。窓外の風景も素敵ですね。』
と、素直に反応してしまう私です。

で、錦江湾を見ていたら、我が系列とはライバルの「フジテレビ製作」の
映画『LIMIT OF LOVE 海猿』を思い出してしまいました。
この映画はご存じの方も多いと思いますが、ここ錦江湾が舞台となっており、
やはりこの風景があったからこその映画だったのだと、
改めて感じ入った次第です。
確か6年ほど前の公開でしたが、あの時、鹿児島(錦江湾)フィーバーが
起きて観光客が殺到という現象はあったのでしょうか?
※“フィーバー”何て言葉は、今時使いませんね。

同行者がいると、多分、会話をしていてあまり風景を
堪能できないこともあるのでしょうが、一人だとズーっとのんびり
窓外を楽しめますし、色々と思い出すこともあります。
ま、若干侘しいというか“強がり”の感はありますが…。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!