2011年04月23日 8時00分

去年の3月10日に、台湾在住の作家・片倉佳史さんの
「台湾鉄路と日本人」(交通新聞社新書)という本を紹介していますが、
その片倉さんが今年の2月に出した本の紹介です。
出版社は「情報センター出版局」で、書名は写真の通り「YUBISASHI ワンテーマ指さし会話 台湾×鉄道」。文庫サイズの一冊です。
所謂『旅行会話本』の範疇に入るものなのですが、
「鉄道」を楽しむために必要な“会話”だけではなく、
各線の紹介や切符・スタンプ・模型等の情報も手短に纏められており、
小さいながらもこれ一冊持って行けば、取り敢えず台湾の鉄道を
楽しむことができます。
最近、台湾は「鉄道ブーム」のようで、
「製糖鉄道」が観光鉄道として復活したり、目が離せない状況となっています。
また、名古屋起点で考えれば、『北海道』に「鉄」に行くのも
『台湾』に「鉄」に行くのも、日程的にも金銭的にも変わらないだけに、
“海外鉄”デビューにはうってつけと私は思っていますし、
リピーターも数多くいらっしゃいます。
因みに私も、過去2回「台湾鉄“旅”」をしており、
「製糖鉄道」等の観光鉄道を除けば、
多分、あと丸1日あれば完乗できる感じです。
●国内の鉄道を完乗したあと、
どこかの国の完乗をしてみたいものだと思い立った時、
“近さ”と“漢字”(読み方はともかく、「駅名」はわかる)を
使う国ということで『台湾』を選びました。
韓国も考えたのですが、路線数の多さとハングルを理解することの
困難さを天秤にかけた末の結果です。
ところでこの本の特徴は、「音」鉄の片倉さんらしく
「音鉄を楽しむ」というコーナーがあることで、
ページ数は少ないものの“異色”の台湾「鉄」本だと思っています。
(片倉さんの「音鉄」用の録音機材は“凄い”らしいです)
最後に会話集としてのこの本ですが、一般の会話集にはない
「鉄道が好きです」と言った「鉄」にとって実用的な会話や
「入場券」(一般の会話集には今も無い?だろうなあ)の訳が載っています。
因みに私は以前、高雄駅で「入場券」を“記念”ではなく、
“必要”に迫られて買ったのですが、恐ろしく苦労した経験があります。