2011年05月09日 18時09分

熊本電鉄(12)平成の「藤崎宮駅」。

平成の「藤崎宮駅」です。
電車の到着直後と出発直前以外は閑散としていました。

下段写真は、1線2面のホームと改札で、近代化がなった
地方の起点駅と言った感じですが、いつの間にか無人駅となっており、
とんだところで熊本電鉄の有人駅が今や「北熊本駅」だけだと知りました。

そこまではただ駅が『新しくなったなあ』という程度でしたが、
『改札』を出て、ビルの通路というか裏路地のような所を通り、
慣れない私は、「一体どこへの出るのだろう。本当にここを通って行くのかな?」などと思いつつ、それでもそこを抜けて表通りに
行き着きました。
そして目の前の視界が広がり振り向きざまに思わず
「んーっ」と唸ってしまいました。
そこには、10階を越える堂々たる『ビルディング』が立っており、
「ホーム」&「改札」とのあまりの落差に、これを“駅”ビルと
呼んでいいのか、迷ってしまうほどでした。
正直、上段写真を撮りつつも、熊本電鉄「らしくない」といったら
失礼でしょうが、そのギャップが大きすぎて本当にこの写真を
「藤崎宮駅」としてここにUPしてよいか未だに迷うほどでした。

ここ「藤崎宮駅」に出入りする電車は元東京都営の「6000形」なので、
それでもまだ様になっていますが、これが「5000形」だったら
不釣合いなこと夥しい限りです。
それにしても、ここから「熊本市電」の『通町筋』電停までは
商店街(なかなか良い雰囲気)とアーケード(大都市・熊本を感じさせる)を
抜けて10分ほどかかり、やはり不便なターミナルであることだけは
間違いありません。
もっとも途中にあった熊本ラーメンの店は美味しかったですが・・・。
この話しは「熊本電鉄」とは全く関係ないですね。失礼。

2011年05月09日 8時07分

熊本電鉄(11)併用軌道区間。

熊本電鉄名物、「藤崎宮前」~「黒髪町」間の併用軌道です。
20メートル級の大型車両が走る併用軌道は、
名鉄の犬山橋を始め、近鉄奈良線・山陽電鉄など
かっては各所で見られましたが、今はここ熊本電鉄と
少し小振りですが編成長のある京阪の京津線くらいでしょうか。

最近は年のせいか、先頭車の「齧り付き(かぶりつき)」で
前面展望を楽しむことがすっかり減ってきた私ですが、
こうした特色のある区間だけは別!絶対に譲れません。
ここの併用軌道は短いですが何せ、道路幅が狭いだけに迫力があり、
次回は、道路で電車を待ち受けたいものだと改めて思いました。

少々強引ですが併用軌道といえばLRT。
熊本電鉄では、経営の再建及び都市交通の整備の観点から
その路線のLRT化の提案をしています。
計画の詳細については熊本電鉄のHPに詳しい内容が出ているので
そちらに譲りますが、今回、実際に「御代志」~「藤崎宮前」を
乗ってみたのですが、「藤崎宮前」から『熊本市電』に
直通するようになれば、少なくとも熊本電鉄沿線の住民には
大きなプラスになるであろうと感じましたし、
少なくとも乗客動向からして『荒唐無稽』とは思えませんでした。

熊本市では「熊本市電」「熊本市バス」「熊本電鉄」等、
熊本市内を走る公共交通が合同という使い勝手の良い
「1日乗車券」を発行しており、今回、私もそれで熊本市内を
回っていました。(但し、エリア制限のあるタイプ)
その意味では交通事業者間の話し合いが出来る素地はありそうです。

ただLRT化の実現に向けて、思いの他ネックになりそうなのは、
今現在、全線の各駅間の最高速度が35キロ~45キロ程度ということで、
少なくとも60キロにならないと専用軌道のLRTを
活かしきれないのではないでしょうか?
まあ、個人的な感想です・・・。
それはともかく、その実現に向け、前向きな検討がなされることを
切望して止みません。これは決して「鉄」の趣味の問題ではありません。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!