2011年05月19日 18時53分

島原鉄道(2)島原港到着。

『オーシャンアロー号』が島原港に到着すると、島原半島の象徴
「雲仙岳」が出迎えてくれます。

写真を見る限り、穏やかな山容ですが、火山であり、過去に大きな被害を
もたらした噴火活動もあります。
平成3年に発生した火砕流では多数の犠牲者が出たことでも知られており、
その際には島原鉄道も寸断されました。
一般的には「雲仙岳」の当時の最高峰『普賢岳』の名の方が通りが
いいのかも知れません。

それにしても熊本港を出航したフェリーは、ズーっとこの「雲仙岳」を
目指して航行しており、僅か30分強の乗船時間とは言え、
船旅を満喫した気分になったのは、刻々と迫り来る「雲仙岳」の存在の
賜物とも言えるのでしょう。
実は、定刻では乗船時間は30分(島原港着15:20)なのですが、
この日は風が強く少々の遅れがありました。
それでも船のダイヤは路線バス以上に当てになることはなく、
殆ど誤差の範囲で到着したのは流石といっても良いでしょう。

私は「鉄道」が好きですが、大多数の方の共感は得られると思いますが、
単純に“乗り物”が好きといった面もあります。
特に、船旅は時間が許せば、是非にでも選択したい方で、
ひょっとするとそれは、北海道に行くのに、飛行機か連絡船しか無かった
時代を生きてきたからかもしれません。
※当然、その選択肢は「連絡線」。にしても強引すぎる展開です。

今回は、諸般の事情で『合理性』から選んだルートですが、
「乗り鉄」さんの参考になれば幸いです。

●国鉄・私鉄全線を乗破したのち、新規で開通した
予讃線「内子」~「向井原」に乗るのに
ダイヤモンドフェリーに乗船して、大阪から松山まで移動したことを
思い出しました。

2011年05月19日 8時00分

島原鉄道(1)いざ、島原へ!

今回は、「鉄」分はありません。予めご了承下さい。
単なる移動手段の話しです。

平成23年3月25日、熊本電鉄(2回目の完乗)・熊本市電
(2回目の一部区間乗車)と乗った私は、殆ど思い付きの
島原鉄道・長崎電軌に向いました。

で、選んだルートは「熊本」~「島原」間、船の旅です。
鉄道の未乗区間がある場合には、こういう選定にはならないのですが、
“時間の節約”と“お金の節約”を合理的に考え、
「熊本」~「鳥栖」~「諫早」~「島原外港」という陸路
(鉄道)ルートを放棄しました。

ということで「熊本交通センター」(市電の辛島町の近く)発14:00の
『熊本港シャトルバス』に乗り、14時半過ぎに「熊本港」着。

そこから熊本港発14:50の熊本フェリー『超高速フェリー・
オーシャンアロー号』(写真上段)に乗り込みました。
『オーシャンアロー号』は、ご覧の様にカッコいいスタイルで、
一見すると「どこの大型クルーザー」かと言いたくなるほど。
またそのスピードは『超高速』というだけあって流石に速く、
フェリーも様変わりしていると実感した一時でした。

また、この『オーシャンアロー号』の名物が下段写真で、
船の運航に合わせカモメが船の周りを飛んでおり、餌をあげる
ことが出来ます。
北海道の知床半島の観光船をはじめ何度かこうした経験をしているのですが、
「フェリー」では初で、“忙中閑あり”といったところでしょうか。
(忙しくは無いのでこの言葉は相応しくないですね)
※一人で餌やりをして写真を撮っているのでピンボケをお許し下さい。
※餌は船内で販売しています。

ところで…。
私は「乗りつぶし」をしていた時も、こうしたショートカットは
結構やっています。
有明海の横断は初めてですが、他では主にバス、たまには徒歩、
はたまたタクシーを使ったこともあります。
バスで言えば、時刻表に掲載が無くても『目的地』間を結ぶ路線は
意外とあったりし、今のように“ネットで検索”が無い昭和の時代には、
車掌さんや駅員さん、地元の方に聞いて情報を得たりして、「時間」と
「お金」の一挙両得を目指していました。ひたすら乗ることに執念を燃やし、
心に余裕の無い、私の個人的な話しです。



ADVERTISEMENT

電子書籍「稲見駅長の鉄道だよ人生は!!」
稲見駅長の鉄道だよ人生は!! ―各駅停写の旅―

カレンダー

2011年5月
« 4月   6月 »
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!