2011年05月31日 18時16分

長崎電軌(3)“明治電車”168号。

来る6月10日(金)は、『路面電車の日』です。
長崎電軌の公式HPによれば
「路面の路(ろ→6)、電車の電(てん→10)」から
この日が制定されたそうで、相当に苦しい感じがしないでもないですが、
まあ、アイデア賞は上げても良いかなどと上から目線で失礼します。

で、今回紹介するのは明治44年に川崎造船所で製造された
160形「168号」(上段写真の一番右側の車両)で、
九州電気軌道(現西日本鉄道の母体)「23号」としてデビューし、
西鉄線(153号)で活躍後、昭和34年にここ長崎にやってきた車両です。
※今年で100歳のお目出度い電車です。
 長崎電軌ではこの電車を“明治電車”と呼んでいます。

『路面電車の日』とこの「168号」の関係ですが、
長崎電軌では毎年この日に、この電車を記念運行しており、
今年も10:00~15:59の間、2号系統・3号系統での運転が
予定されています。
※時刻表は長崎電軌のHPで詳しく出ています。

ところでこの記念電車は、(当然の事ながら)ワンマン仕様と
なっていないため、車掌さんも乗務し、乗車すると
「記念乗車証明書」がもらえるそうです。
なお、雨天運休なのでお出かけになる方はご注意下さい。

“明治電車”はこの日、浦上車庫の庫内にいましたが、
多分、普段はここで雨風を凌ぎながら余生を楽しんでいると思われました。
さて、下段写真は車輪です。
その理由は、動輪直径が838ミリと大型で、
長崎電軌の一般車の660ミリ、3000形の610ミリに比して一回り
大きくなっています。
西鉄時代に都市間電車としての運行があったからだそうですが、
確かに他の車両に比べて、車輪が大きい感じがしました。

2011年05月31日 8時08分

長崎電軌(2)浦上車庫を見学させていただきました。

3月26日、「長崎駅前」から「赤迫(あかさこ)」に向かい、
「赤迫」で暫く撮影した後、この写真の「浦上車庫」を訪ねました。

その時私は、駄目でもともと『車庫内の見学は断られても当然』と考え、
NGだったら外から撮影すれば良しとしていたので、長崎電軌には
事前に何の連絡もお願いもしていませんでした。
にも関わらず、その場に居合わせた職員の方から了解が得られ、なおかつその方に車庫内を案内していただきました。

ここでその際にお聞きした本来の『浦上車庫』訪問方法を書きますが、
事前に長崎電軌の本社に電話で良いので「○月○日の○時頃に
訪問したい」旨を連絡し、浦上車庫で対応できる職員がおられる場合に限り
OKとのことでした。
なお、車庫内への立ち入りは危険防止のため職員が付き添うことが条件で、
私が見学できたことは普通ではありえないラッキーなことが幾つも
重なった例外中の例外であることがわかりました。

私を案内してくれた職員の方がどうも見学者の対応もされているようで、
勤務の都合でたまたまその場におられ、私が名古屋から来たということで
案内してあげようと思って頂けたというその方のお気持ちに助けられたようです。

また今回、車庫内で撮影した写真をブログにUPすることについては、
3月28日(月)に長崎電軌本社に電話をして了解を取っています。
(その際、突然の訪問のお詫びも合わせてさせていただきました)

私が“掟破り”をしておいて何ですが、皆さんが浦上車庫を訪問される際は
必ず前記の訪問方法をお守りください・・・。

ということで、ここで長崎電軌の皆様に御礼申し上げます。
ありがとうございました。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!