2011年06月01日 18時16分

長崎電軌(5)“動く電車博物館”「元東京都電」。

この3月29日に、元仙台市電の117号がここ長崎電軌では1051号として
今も現役で、東日本大震災を受けて「がんばれ東北号」として被災者支援の輪を
広げた話しをUPしましたが、その他にも、全国から来た車両がいて、
それを紹介させていただきます。
(参考)「がんばれ東北号」の募金総額は32万1230円とのことでした。

先の「168号」も西日本鉄道からやってきた電車ですが、
この元東京都電(昭和30年製。都電時代は2018号、
現在は701号)も懐かしい電車といえます。ワンマン化されており、
通常の運行にも使用可能です。

冷房が無いため、多分、夏場の運用には難しい点もあるのでしょうが、
鉄道趣味的には都電杉並線(1076ミリ)~杉並線廃止後の
都電(1372ミリ)~長崎電軌(1435ミリ)と3つのゲージを
走った車両であり、他の例を私は知りませんが、何れにしろ相当珍しいことだけは間違いなさそうです。

こうした他都市から来た電車は、長崎電軌では“誘客対策”
(「会社概要」に出ていました)と位置付けており、「動く電車博物館」として
正に『動態保存』をしており、是非とも長くこの電車たちが活躍するのを
祈るとともに多くの方が長崎の地を訪れ、長崎電軌を利用されることを願っています。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!