2011年06月04日 18時52分

長崎電軌(11)専用線区間の踏切。

長崎電軌の専用線区間には路面電車らしからぬ“本格的”な踏切があります。
上段写真は「松山町」電停のところにある踏切で、「踏切注意」の吊り看板が
目を引きますが、警報機・遮断機があるわけではなく、その代わり、
下段写真の「電車に注意」の看板の上の回転灯が作動するようになっています。
その回る姿は、ビル内の駐車場の入り口に設置され、車の出入り時に回る
回転灯がごときの体でした。
果たしてこの回転灯は「警報機」なのでしょうか?
私には“謎”の出来事でした。

ところで、上段写真で仰々しい『鋼鉄』のアーチに「制限高3.8M」
「けたに注意」の看板がついていますが、最初にこれを見た時は、
一瞬、『注意』するのは電車の架線の高さかと勘違いしてしまったのですが、
よく読めば『けた』と書いてあり、この制限高3.8メートルについて言えば、
架線の高さではなく、その後ろのJR長崎本線の“橋桁”の高さのようでした。

都電荒川線は幹線道路との踏切もあり、それと長崎電軌を比べるべくもありませんが、専用線ならではの光景ということで、車を待たせて電車が通り過ぎる様には少しワクワクしてしまいました。

●回転灯を見ているだけでも結構飽きないものです。

2011年06月04日 8時00分

長崎電軌(10)今年登場!5000形。

“アナログ”な、サイド『ミラー』を装備し、長崎電軌に今年登場した
最新鋭車両『5000形』です。
ヘッドマークの「超低床路面電車 祝 5000形デビュー」が誇らしげで
素敵です。(今もあるのかな?)

この電車はアルナ車両が作った『リトルダンサーUaタイプ』で、
「3000形」と違い、車輪が見えているので、以前の車両との比較では、
私には“馴染み”やすいスタイルといえます。
函館・富山・豊橋・広島・熊本・鹿児島等々の町を走る超低床車は
私の記憶違いでなければ、このように車輪は見えていないですね。
ただ、車輪カバーが何故無いかの理由までは私にはわかりませんが、
くどいようですが不思議と違和感がありません。面白いですね。

車体の幅は、「1800形」「3000形」と同じ2300ミリ。
ただ長崎電軌で主流の電車たちから僅か数センチ程度広いだけにも係わらず、
車内は広々した印象で揺れも少なく、乗り心地が素晴らしいです。

この電車に乗りたい方、撮影したい方は主に“5号系統”(蛍茶屋~石橋)に
入っていますので、参考までにお伝えしておきます。
またこの“5号系統”は3.5キロ、所要時間18分の短い路線ですので、
それほど待つことは無いであろうと思います。(私の経験上)

平成23年度中にもう一編成増えるはずですが、長崎の路面交通は
充実の一途ですね。
なお、3月末時点では、まだまだ新車の匂いがプンプンしていました。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!