2011年06月08日 18時26分

長崎電軌(19)長崎路面電車資料館の中。

資料館そのものは上段写真のようにさほど広くはありません。
正面真ん中に鎮座していますのは顔出しモックアップで、
この写真を撮影したときは誰もいませんが、身を乗り出す子供達の写真を
撮影する家族連れは多かったです。
この車体番号「1号」は、多分、大正4年の開業に投入した「1形」を
模したものと思われ、方向幕は「長崎駅前」となっており救助網も
しっかりありました。因みに内側にはコントローラーやブレーキなどもちゃんとあります。

下段左側の写真は、『ビューゲル』です。
6月1日に「明治電車」をUPした際、『ハンドルさん』から、
『明治電車に乗った際に、ビューゲルの向きが変わるのを
初めてみました。(要約)』というコメントをいただきましたが、
確かに若い世代の方には「ビューゲル」は馴染みがないのは当たり前で、
それもあるのか、わざわざ説明付きで「ビューゲル」が展示されているのには、
理由があった訳ですね。
実はこの資料館でこの「ビューゲル」を見た時に何で「ビューゲル」が
あるのだろうと思ったのですが、やはりそういう時代ということなのでしょう。

一方、右側は「ローレル賞」の受賞記念盾です。
「ブルーリボン賞」にしろ「ローレル賞」にしろ、受賞記念の銘板が
その対象のトップナンバーの車両に取り付けられているのは
何度も目にしていますが、こうした「盾」があるのを私は始めてしりました。

2011年06月08日 8時01分

長崎電軌(18)長崎路面電車資料館。

では、日本で唯一の“トンネル”はどこにあるのでしょう?
それが今回の写真です。
長崎路面電車資料館の入る「長崎西洋館」の中というか下と言うか、
兎にも角にもそこにあります。
上段写真で言えば長崎西洋館のビルのどてっ腹にあいた大きな
『穴』がそれで、中は下段写真のようになっています。
“トンネル”に見えなくも無いですが、乗車している気分としては、
「ビルの中を通り抜けている」が実感です。

それはともかく、「長崎路面電車資料館」の話しを少し。
開館時間は11:00~17:00と言うことで、てっきりこういた
『資料館』によくある10時開館かと思っていったら開いておらず、
開館まで少し待つことになってしまいました。
(行かれる方はHPでご確認下さい)

「博物館」と銘打たず、「資料館」という謙虚さが好ましく、実際、
資料館と言うレベルですが、「動く電車博物館」とセットで考えれば、
長崎電軌の歴史がよくわかります。

一般的な観光地ではありませんが、「鉄」の方には長崎電軌訪問の
“ついでに”行くところとしてお勧めします。
じっくり見るならともかく、『成程』レベルなら30分もあれば十分だと
思います。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!