2011年06月23日 17時55分

三岐鉄道の楽しみ方(14)流石です。貨物鉄道博物館。

ということで、今回は日本の近代史を支えたと言っても過言ではない
鉄道による貨物輸送なのですが、ここではその一端に触れることが出来ます。

まずは館内ですが、そこで一番に目を引いたのが下段写真のコーナーです。
私自身は『そういえばここは「貨物鉄道博物館」だよね』と
思わず笑ってしまったほどユニークな貨物列車が走る鉄道模型。
ジオラマ中央にあるのは、普通のレイアウトではまずありえない工場です。
「うーン!」と唸らざるを得ませんでした。

そして気を取り直して館内をゆるりと回りました。
展示されているのは(当然ですが)貨物関係の資料と、
貨車に取り付けられていた部品などで、
旅客関係の様な日頃から私たちの目に触れる、馴染んできたモノとは言い難く、
正直、どこからどう楽しもうかと
逡巡してしまったことは否定しません。

ただ、見るにつけ段々「産業遺産」としての役割は理解できるように
なってきました。
また、ここでは所蔵する一部資料(様々な貨車の図面類)が
公開され閲覧できます。
公開資料と閲覧規定は「貨物鉄道博物館」の公式HPで
ご確認いただければと思いますが、「鉄道院工作局」作成という文字は、
インパクトがありました。
そうっ!「国鉄」でもなく「鉄道省」でもなく「鉄道院」なんです。

再訪する楽しみ(理由?)を見つけた気分でした。

2011年06月23日 8時00分

三岐鉄道の楽しみ方(13)貨物鉄道博物館とは?

「西藤原駅」13:40の電車に乗り、「丹生川」駅13:54下車。
この日の次の目的地は日本でここだけの鉄道貨物輸送の専門博物館
「貨物鉄道博物館」です。
私はここが2回目なのですが、先回の訪問日は開館して間もない
平成15年10月19日で、家族同行で如何にも道すがらに
『何かある・・・。見つけてしまった』風を装ったため、
じっくりと中を見ておらず、実質今回が初「貨物鉄道博物館」となりました。

写真の向かってくる電車の右側の建物がそれで、博物館の方の案内で、
参加者の方はすっかり貨物“通”になったようでした。

ところでこの博物館の場所は一見、丹生川駅の構内に見えますが、
実際のところ、丹生川駅の旧貨物ホームを流用していると聞いています。

ところで「鉄博(てっぱく)」と言えば、大宮だったり、今年に入って
「リニア・鉄道館」だったり、大型の鉄道博物館が人気を集めていますが、
こうした思いっきり地味な“てっぱく”も『良いもんだ』と
声を大にして言いたい所ですが、やはり“貨車”は地味すぎなのか、
鉄道趣味のジャンルとしてもマイナーなためか、
この日も来館者はいるものの『人気施設』とは言えない状態で、
これだけの展示物を持ちながら勿体ないというのが素直な感想です。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!