2011年06月24日 18時06分

写真はワ11形11号で、新潟県にあった蒲原鉄道にいた10トン積有蓋車です。
昭和4年製で、側面が鋼板張りではなく、板張りなのが特徴で、
私たちが訪れたときは、その修復の最終段階に入っていました。
枠の鋼体部分の茶色は多分、錆び止めの塗装でしょうが、
そこに嵌め込んである『板』が、如何にも一枚一枚寸法通りに製材し、
丁寧に“組み込んでいます”感が伝わってきて、
何だかとても良い感じでした。
ところで、貨車を保存する場合、鋼材と木材とどちらが“持ち”が
良いかということですが、博物館の方の話しでは、
メンテナンス次第という面はあるものの、意外と『木材』が優れている場合も
あるとのことでした。
鋼板が錆びていくのを防ぐには、定期的な全塗装などが
欠かせないそうですが、『木材』の方は、当初にキチンと対応しておけば、
途中の手間は少なくて済む場合もあると聞きました。
※但し、その“当初”は、仕事ではなくボランティア作業ゆえの
大変さはあるようです。
そう言えば、鉄道車両に限らず鋼材は、塗装等のメンテナンスを怠ると
本体強度に影響があると聞いたことがありますが、
それは気のせいでは無かったと思う・・・。