2011年06月24日 9時00分

ここには1両の蒸気機関車と14両の貨車が屋外に展示されています。
で、取っ付きやすいのやはり蒸気機関車B-4形39号です。
明治31年の英国製で、東武鉄道の貨物牽引機として昭和41年まで
活躍していました。
ところでここの収蔵車両の一部が昨年の10月6日、
国立科学博物館「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」に登録されました。
1)ト246号(10トン積無蓋車)
2)ワフ21120号(2トン積有蓋緩急車)
3)シキ160号(130トン積吊掛式大物車)
4)三岐鉄道「東藤原駅前」での展示車両ですが
ホキ25767号(40トン積セメント専用ホッパ車)
●主な選定理由…「貨車は、使用済みのものは廃却処分になるものが
殆どである中で、本貨車群はいずれも当該技術分野で残されている
唯一のものである。」(抜粋)
また、本年5月には「貨物鉄道博物館」の保存車両・資料群一式が
2011年度『産業考古学会』推薦産業遺産
「貨物鉄道博物館の保存車両・資料群」として認定されました。
ここにいる車両たちが、こうして正しい評価を得ていくことは、
「貨物鉄道博物館」を支えている人たちがいるからこそではありますが、
一方で、訪れる私たちにとっては、貨車の博物館でその車両と接する際の
最初に押さえるべき指針が与えられた気もしました。