2011年06月25日 18時10分

「貨物鉄道博物館」の敷地から少し離れて、というより、
三岐鉄道「丹生川駅」構内と言ったほうがふさわしい場所に、
写真の91式、97式軽貨車が置かれていました。
草が伸びて、まるで廃線跡に放置された貨車みたいですが、そんなことは無く、
ここの保存車輌です。
私はこの車輌について全く知らなかったですが、旧日本陸軍の貨車で、
車輪の軌間変更が出来ることから様々なところで使われたそうで、
知る人ぞ知る存在なのだそうです。
ただ、先に書いたように、『館』から少し離れて置かれていることから、
目立たない存在のようでした。
ところでこの「貨物を運ぶ鉄道」という“テーマパーク”の存在は、
『鉄道趣味の一ジャンル』という捉え方では不十分で、
日本の近代化を支えた文化遺産の宝庫といっても過言ではありません。
かといって『鉄道趣味』の人や、産業考古学の研究家だけのものであっては、
その存立意義は低くなりかねません。
“文化的な価値”と“活動資金(お金)”との鬩ぎ合い(せめぎあい)は
毎度のことではありますが、貴重な遺産の管理は本当に難しいものが
あります。
私自身こう書きながら、今以上のことが出来ない自分に限界を感じています。