2011年06月25日 9時00分

三岐鉄道の楽しみ方(17)“シキ”まである貨物鉄道博物館。

国立科学博物館「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」にも登録された
「シキ160形160号」。
昭和30年の日本車輌製で、大型変圧器輸送用の130トン積大物車です。
元々富士電機製造向けに作られ、社名変更後の
「日本AEパワーシステムズ」の名前が車輌には入っています。
この段階で全長23メートルという巨大さですが、変圧器を実際に運ぶ際は、
更にその大きさの分だけ長くなるというもので、一体どれだけ大きいのだと
敢えて言いたくなりますが、このシキに限らず、他のも含めてシキが
実際に動いているのを見たことは残念ながらありません。

下段写真の蝶番(ちょうつがい)のようになっているところが左右に
開くそうですが、その状態を見てみたい!というのもさることながら、
ここを広げて保存して欲しかったなどとは、スペースの問題のみならず
オープンスペースでの管理上の問題もあるので、まずは適わぬ夢
なのでしょう。

ところで今回「シキ」の「シ」が『大物車』で、
「キ」が『積載重量25トン以上』というのを初めて知りました。
(これはおまけです)

それにしても、実物のシキを目の前にして、本当によくここまでこのシキを
運んできたものだということと、どでかいシキを保存する
「貨物鉄道博物館」にここで改めて敬意を表します。

    

    ADVERTISEMENT

    電子書籍「稲見駅長の鉄道だよ人生は!!」
    稲見駅長の鉄道だよ人生は!! ―各駅停写の旅―

    カレンダー

    2011年6月
    « 5月   7月 »
     1234
    567891011
    12131415161718
    19202122232425
    2627282930  

    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!