2011年06月25日 9時00分

国立科学博物館「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」にも登録された
「シキ160形160号」。
昭和30年の日本車輌製で、大型変圧器輸送用の130トン積大物車です。
元々富士電機製造向けに作られ、社名変更後の
「日本AEパワーシステムズ」の名前が車輌には入っています。
この段階で全長23メートルという巨大さですが、変圧器を実際に運ぶ際は、
更にその大きさの分だけ長くなるというもので、一体どれだけ大きいのだと
敢えて言いたくなりますが、このシキに限らず、他のも含めてシキが
実際に動いているのを見たことは残念ながらありません。
下段写真の蝶番(ちょうつがい)のようになっているところが左右に
開くそうですが、その状態を見てみたい!というのもさることながら、
ここを広げて保存して欲しかったなどとは、スペースの問題のみならず
オープンスペースでの管理上の問題もあるので、まずは適わぬ夢
なのでしょう。
ところで今回「シキ」の「シ」が『大物車』で、
「キ」が『積載重量25トン以上』というのを初めて知りました。
(これはおまけです)
それにしても、実物のシキを目の前にして、本当によくここまでこのシキを
運んできたものだということと、どでかいシキを保存する
「貨物鉄道博物館」にここで改めて敬意を表します。