2011年06月27日 17時45分

写真の真ん中にある小さな車輪の様な部品は「フランジ塗油器」と
いうそうです。
作業をされている方に、「この動輪にくっついている“輪っか”は
何ですか?」と聞いたら教えてもらえました。
※一番下にある黒い輪の一部分は、第一動輪の最上部で所謂フランジの
部分です。
※そもそも私がこの装置に興味を持ったのは、動輪に付随しているように見え、
「速度を計測」もしくは「空転の検知」でもするのかと思えたからです。
で、「フランジ塗油器」とは何かということですが、蒸気機関車の車輪は、
一度取り付けたら、廃車になるまでそのままだそうで、
それだけに大事に大事に使う必要があるそうです。
その動輪にとって、一番負荷の掛かる時というか“傷みやすい”のは
動き出しや停止時もさることながら『カーブ』の通過があるそうです。
そこで登場するのがこの装置で、カーブに差し掛かると動輪のフランジ部に、
潤滑油を流し、動輪のフランジ部分がレールとの摩擦で磨り減ることを
減らすのだそうです。
とここまで聞いたところで、『この塗油器からは「流す」ではなく、
「滲みでる」と言った方が正しいですね』と解説されました。
既にご存じの方にとっては今更でしょうが、
私にとっては『お初』ということで今回もお許し下さい。
単に「保存車両」を見ただけでは、こうした一つ一つの部品まで
私が目を向けることは少ないのでしょうが、
『春日井市D51792蒸気機関車保存会』の方達が
丁寧に丁寧に細部にわたって作業されていたおかげで、こちらも細部まで
興味を持つことが出来、“新発見”が続出でした。