2011年07月05日 17時56分

房総半島横断(11)「キハ52-125号」のこと。

「キハ52-125号」が『いすみ鉄道』に来た経緯とその運転は、
様々な鉄道情報誌等に出ているので割愛しますが、普段はこの写真のように
車庫の中で休んでいるようです。

ところでこの「キハ52」の写真ですが、私が撮影したのは所謂
“鉄道利用者”が入れるギリギリのところで、車庫の敷地内にほんの数歩
踏み出せれば、もう少しその様子が撮影できるのではと思い、
駅員さんに「あと数歩、車庫敷地内に入ってはいけないでしょうか?」と
尋ねたところ、「絶対に駄目です」ということでその願いは叶いませんでした。
因みに私があと少しと言ったのは、写真の真ん中のフェンスの切れ目の所です。

以前なら、許された範囲だったと思ってはみたものの、
何故そこまで厳しいのか考えてみました。

この「キハ52-125」は、その興しいれから始まり、
塗装変更(大多喜駅構内で作業)、エンジン整備、お披露目撮影会、
公開試運転、4月末からの営業運転と、何かと話題が多く、かつ連続し、
沢山の「マニア」の方が押しかけたそうです。

昨年12月20日の「いすみ鉄道 社長ブログ」には、
『深夜に「キハ52」の問い合わせの電話があり、宿直の社員の業務の妨げ』
とも書かれていました。

ファンの気持ちは“分からないでもない”とは今回は書きません。
やはり自分の逸る(はやる)気持ちを自制し、鉄道会社あっての私たちの
趣味であることを知り、同じ断られるにもせめて“やんわり”と断られる関係で
いたいと思います。

2011年07月05日 8時04分

房総半島横断(10)「いすみ鉄道」の挑戦!ネーミングライツとは?

「いすみ鉄道」では、その公式HPにも出ていますが、
「大多喜駅」の正式名称は「デンタルサポート大多喜」であり、
「久我原駅」は「三育学院大学久我原」です。
残念ながら市販の時刻表では「大多喜」「久我原」での表示ですが…。

ところで「ネーミングライツ」という言葉をご存知でしょうか?
日本語では『命名権』と言い、一般的に知られているのは
新しく見つかった“天体(星)”や動植物の名前を発見者が付けることが
出来るというものですが、その『命名権』の中でも
特に「ネーミングライツ」と言う場合は、施設管理者がスポーツ施設や
文化施設の名前に、特定企業が望む名前を付ける権利を『売る』
“ビジネス”とされています。

名古屋市内で言えば金山駅の直ぐそばにある「名古屋市民会館」は
「中京大学文化市民会館」ですし、JR笠寺駅直近の
「名古屋市総合体育館・レインボーホール」は今や「日本ガイシホール」の
呼び方に慣れてしまっています。
あと、全国レベルで考えても、本当に多種多様の「ネームングライツ」があり、
名古屋市では「歩道橋」の名前も売られています。

一方、地下鉄「名城線八事日赤駅」の『中京テレビ前』というのはこれとは違い、
“駅名下の広告”であり「ネーミングライツ」とは異なります。

それはさておき、「いすみ鉄道」に戻りますが、
「大多喜駅」の名前を買ったのは駅名からも分かるように
「デンタルサポート株式会社(千葉市に本社があります)」であり、
「久我原」は「三育学院大学」です。
参考までに1年3000万円×5年間の資金があれば、
鉄道名の“命名権”も買うことができます。
但し、それは中京テレビが買ったとして“中京テレビ鉄道”になるのではなく
駅名の「ネーミングライツ」からも分かるように
“中京テレビいすみ鉄道”となります。
さて、買う人は現れるのでしょうか?

まあ売れないにしても、「鉄道名売ります!」はもっと全国的に
知られてほしいとは思っています。話題性は十分です。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!