2011年07月06日 9時00分

房総半島横断(12)車内で見つけた悲しい掲示。

今回の房総半島横断で、悲しい掲示を「いすみ鉄道」と「小湊鐵道」の両方で
見つけました。

この掲示は「鉄道情報誌」でも見かけた記憶がないのですが、
何れも『運転席』にあったもので、写真では読めないと思いますので全文を
掲載します。
●左側の「いすみ鉄道」…『運転の妨げになりますので、運転士にカメラを
向けないで下さい。』
●右側の「小湊鐵道」…『走行中の乗務員室へのカメラ、ビデオ等の撮影は
運転業務に支障がきたす恐れがあり、大変危険です。誠に申し訳ありませんが
ご遠慮ください。』

私はこれほどはっきりした“お断り”をかって見たことがありません。
ようするにそれほど『目に余る行為』が横行しているということでしょうか。
これは何も『鉄ちゃん』がその全ての原因とは思いたくは無いものの、
それでも大多数は『鉄ちゃん』と呼ばれる方たちが行った行為の結果で
あることは否定できないでしょう。

私も車内でシャッターを押すことはしばしばありますが、運転士さんを
被写体とする場合は、やはり一言声をかけます。
これからこの「房総半島横断」シリーズでUPする予定の話題の中にも
運転士さんにご協力頂いた写真もあり、
それは当然ですが、運転士さんの業務に支障がないとまずは私が判断した所で
声をかけさせて頂き、ご了解を得られた範囲内で撮影をしています。

私が心配になったのは、こうした“お断り”が必要になるほど
運転士さんにとって“安全運転の妨害”的な撮影が横行しているとすると、
前回と内容が重なりますが、それこそ鉄道事業者と私たちの
信頼関係が損なわれ、どんどん撮影できる範囲が狭まって
いくのではないかという『危惧』です。

残念ですが、これが現実なのでしょうか・・・。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!