中京テレビ

2011年08月10日 18時50分

りくべつ鉄道で運転体験(1)陸別駅に到着。

平成23年7月11日(月)、旧国鉄池北線~JR北海道/池北線
~北海道ちほく高原鉄道/ふるさと銀河線「陸別」駅にやってきました。
現在は、観光鉄道「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」の“駅”及び
道の駅「オーロラタウン93りくべつ」となっています。

駅前と言うより、少し離れた所には、下段写真のような蒸気機関車
「79667」の動輪が展示されています。
もっとも、9600形が池北線で働いていたかどうかは私では
分かりかねますが、多分、『雰囲気』ではなく、ここ「陸別」に
縁があったからこそと思っています。
※「79667」は“北見機関区”の所属でした。

ところでここ「りくべつ鉄道」を訪れた理由は、「陸別駅」構内で
定期的に行われている「気動車運転体験」に参加のためで、
前夜宿泊した北見市からここまでは『レンタカー』でやってきました。
本来なら「北見」~「陸別」を結ぶ『北海道北見バス』の
「ふるさと銀河線」代替バスを利用するところなのですが、
途中の自由度を鑑みて断念した次第です。
ところが…。

レンタカーのカーナビを「オーロラタウン93りくべつ」にセットし、
北見市を出発したのですが、途中から狭い砂利道(未舗装と言うレベルを
超えている…)に入り込み、行き違う車も殆ど無く、
路線バスでも1時間半ほどで着くはずなのに・・・、
その心細さは計り知れないものでした。
※気分は、自動車レースの山岳ダートコース。時速30キロ前後で慎重に
運転しました。

因みに、北見への戻りは、地元の方に道を教えていただいたのですが、
何故かカーナビのルートもその道で案内され、1時間10分ほどで
到着しました。トホホ。

2011年08月10日 8時01分

石北本線「特急オホーツク」(4)石北本線の未来は?

特急「オホーツク7号」の「北見駅」到着が夜の10時過ぎだったので、
一夜明けてから駅舎の写真を撮影しました。

北見市の現在の人口は現在約12万5千人で、このエリアで最大の
中核都市となっています。(網走市は約4万人)
但し、人口は減っており、先行きに明るい材料も見当たらないとも
言われており、その中で万が一にもあってほしくない「石北本線」廃止は、
正に地域の死活問題となるのは理解できます。
勿論、延長が続く高速道路・自動車専用道路と言った代替手段があるからこそ
JRの利用者の減少となるのですが、その辺りが地方交通の限界とも
思われます。

根室本線・宗谷本線のような高速化は、地元負担の費用がかかることもあって
石北本線では取り沙汰されず、せめて老朽化してきている
183系の置き換えで、261系か283系でも入れば
「少しは所要時間が短くなるであろう」と静観しているのではと
勘繰りたくなります。(車両の置き換えなら地元負担が無いはず)

以前、池北線/北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線(池田~北見)を
高速化し、石勝線~根室本線(池田)経由で札幌と北見・網走を
結ぼうと言う動き(提案)が池北線沿線の住民を中心にありました。
それは、沿線住民のみならず大学等でも実際に研究(検討)もされ、
費用試算もされました。
結局、頓挫して久しいのですが、石北本線の高速化に比べ、
距離は長くなるものの、池北線高速化はトンネルが無い、線形が比較的良い、
“大きい”峠越えが無いなどの理由から、工事費用面では有利で、
その結果として、札幌~北見間の所要時間は『283系』列車想定で
約4時間とされていました。

北見・網走に「鉄道」を残すことが出来るかどうかの正念場は
それほど遠い未来では無く、現実にやってきそうな気もしますが、
《ここからが私の意見です》それにしても『公共交通』を
『独立採算』で縛る考え方をそろそろ根本的に変えないと、
地方の鉄道・バス路線は残っていかないのではないでしょうか。

採算の取れない路線を抱える日本の鉄道事業者の2大巨頭はJR東日本と
JR東海というドル箱路線を抱える会社です。
JR北海道には『ドル箱』が無いだけに先行きが心配です。

●今回の内容は、単なる私の(個人的な)杞憂であることを願っています。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!