2011年08月17日 18時14分

東京の交通100年博(3)「myつりかわ展」が面白かった。

『東京の交通100年博』の一角で「myつりかわ展」が行われていました。
これは東京藝術大学と東京都交通局の産学連携プロジェクトの一環としての
イベントで、一般公募で1976点が全国から集まり、グランプリを含む
入賞7作品、入選29作品が実際にモックアップとして制作され、
この会場で展示されていました。

下段の写真はそのグランプリ作品で「袖口から出た手」が“つりかわ”となり、
このつり革を握る手が、まるで握手をしているかのように見えるのが
ポイントだそうです。 (神戸の会社員の方の作品です)

ところでこの「myつりかわ展」。展示会場に入った時はそれほどでも
無かったのですが、1点ずつ見ているうちに私はすっかり引き込まれ、
思いのほかこの会場にいてしまいました。
とにかく参加者の方たちのアイデアあふれる作品は、単にユニークな形状と
いうものもあれば、グランプリ作品のように作者のメッセージ(思い)を
感じるものもあったり様々で、『東京の交通100年博』だけではなく、
この「myつりかわ展」も一見の価値ありです。
(これが紹介したくて今回、このタイミングで『東京の交通100年博』を
UPすることにしました)

今回のグランプリ作品は、実際に車両に設置されるそうです。
個人的には是非、このつり革(都営交通100年の気持ちを込め)と
握手したいと思っています。

2011年08月17日 8時30分

東京の交通100年博(2)ヨヘロ1形モックアップ。

今回の『東京の交通100年博』の最大の目玉がこれと言っても
過言ではなかろう「東京市電ヨヘロ1形電車」のモックアップです。
この『東京の交通100年博』開催のために作られた実物大模型で、
中もご覧の通り“模型”とは思えないほど忠実に再現されています。

参考までに形式名の『ヨヘロ』とは、
●「ヨ」…四輪単車の「ヨ」。
●「ヘ」…べスチビュール付きの「ヘ」(濁点なし)
 ※べスチビュールの意味は、出来れば会場でご確認を。
  不親切ですいません…。
●「ロ」…車体改造を行った大正6年の「ロ」
だそうで、
 これらは車体の左側にある解説板から転載しました。

因みに、この「ヨヘロ1形」を改造した車両は今も現役で、
それが函館市電の除雪車“ササラ電車”で、今回その“ササラ電車”も
東京に里帰りし、屋外で展示されていました。

明治30年代に製造され、最盛期には206両が活躍した
「東京市電ヨヘロ1形電車」だそうですが、運転台のシンプルさを見るにつけ、
当時の技術水準からすれば、これが『最先端の技術を駆使』ということ
なのでしょうが、乗客を乗せて走って停まると言うことはこれで足りると
いう証(あかし)なのでしょう。

ところでこの『東京の交通100年博』で撮影&ブログUP可能な被写体は、
「東京市電ヨヘロ1形電車」と屋外展示プラス、関連の企画展示のみです。
ブログにUP出来ないのは致し方ないにしても、“公共交通”の歴史を
実感できる今回のイベントだけに、写真等の資料はともかく、
もう少し撮影可能な展示物が欲しかったと言うのは欲張りすぎでしょうか…?



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!