中京テレビ

2011年08月25日 17時41分

釧路行き鈍行2429Dの旅(10)のんびり楽しむ道東ローカル線の旅。

「キハ40-737」の車内で見つけたJR北海道の広告です。
『のんびり楽しむ道東ローカル線の旅』と言う文字が最上段にあり、
今、正に乗っている根室本線の「2429D」が主役です。
そして脇役には釧網本線の「摩周&川湯温泉足湯めぐり号」
「くしろ湿原ノロッコ号」といったところです。
参考までに、最下段には「詳しい情報はJR北海道 釧路支社のHPへ」と
ありました。

「くしろ湿原ノロッコ号」は観光列車ですが、「足湯めぐり号」は、
名前は付いているものの『4736D』(釧路⇒摩周間の定期列車)と
『4738D』(緑⇒網走間の定期列車)を『8736D』
(摩周⇒緑間の臨時列車)で繋いだだけと言ったら語弊があるかも
知れませんが、まあ、アイデア賞はあげても良いと思いますが
そんなところです。
(「足湯めぐり号」は摩周駅&川湯温泉駅の停車時間中に足湯に入れます。)
それにしても、『2429D』にいたってはただの定期の鈍行列車です。
確かに日本一運行時間の長い列車であることはその通りですが、
普通に考えれば、JRの目玉商品になるのはおこがましいような存在と
いえます。

等と、私の個人的な「鉄」の想いとは別に、随分否定的な書き方を
してしまいましたが、実はこの日、「道東ローカル線の旅」が
観光ルートになっていることを実体験することになってしまったからです。

今シリーズ(4)で、車内に団体さんが乗っていたという話しを書きましたが、
その団体さんが「富良野駅」で下車しなかったので
“ひょっとして?”と思い、1組のご夫婦に話しかけ、どこまで行くのかを
尋ねました。

その団体は、東京の某旅行社が募集したツアーで、その内容は何と、
東京(そのご夫婦は仙台から参加)を起点に鉄道で北海道を周遊するもので、
根室本線の『2429D』に全区間乗車し、翌日は根室まで行った後、
釧網本線の普通列車で網走まで行くということでしたので、
「ノロッコ号」と「足湯めぐり号」に乗車するかどうかは別にして、
この広告通りの『のんびり楽しむ道東ローカル線の旅』を一般募集の
団体旅行が実践していることが分かりました。

この2429Dを下車した後で、「釧路臨港鉄道の会」の方に聞いたところ
やはりこうしたツアーは存在するそうで、私がこの広告に感じた
「よくやるよ」という感想は木端微塵に打ち砕かれました。
でもそれは私にとって何故か「笑みがこぼれる」類のものでした。

余談ですが、このツアーの参加者には中高年のご夫婦の方が何組かおられ、
決して「鉄」ちゃんツアーではなく、色々と観光旅行をして最後に
行きついたのがこのツアーだったといった印象を受けました。

私の一言…恐るべし!!2429D!

2011年08月25日 8時08分

釧路行き鈍行2429Dの旅(9)富良野駅にて。

どうと言うことはないのですが、折角「キハ40-739」に
「キハ40-737」が繋がったのでその連結部分の写真を撮ってみました。
(上段写真)
まだ誰も乗車しておらず、とりあえずこの写真を撮影した私が、
「キハ40-737」に乗り込んだ最初の乗客でした。
高山本線で同様のことがあったとしても多分、写真を撮らないと思うものの、
やはり北海道の富良野という“特別な場所”という想いが私を
思いもかけぬ行動に走らせました。
てなことは全くなく、その内、何かの資料写真として使えればと思い、
撮影したというのが実情です。
※「名古屋レール・アーカイブス」の会員になって以来、日常的な
 写真の重要性を感じており、「撮り鉄」では撮影しなさそうな
 「何てことの無い日常」写真も撮るように心掛けています。

また、下段写真は「フラノラベンダーエクスプレス3号」が到着する前の、
ノンビリとしたローカルのジャンクションの風景です。
キハ150形との並びはそれほど珍しいものではないのでしょうが、
キハ40系の全長21.3メートルに比べ、キハ150形は
ジャスト20メートルで若干の違いがあり、この写真では、富良野線の車両が
少し下がった位置に停車しているように見えますが、2つの列車の
2両編成の最後尾はほぼ同じ位置となっており、この違いが面白いと思い
敢えて選択した1枚です。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!