2011年09月02日 8時07分

釧路行き鈍行2429Dの旅(23)十弗駅にて。

池田の次の停車駅「十弗」(とおふつ)です。
写真の左側に写っているのは『駅名標』と思われるのですが、
結構面白かったので、発車直後にカメラを取り出し、慌てて撮影しました。
そもそも私の座っていた場所からは、最初、この看板が見えてなおらず、
車両が動き始めてからの撮影ゆえ、多少のブレと変な画角をお許しください。

さて『駅名標』に描いてあるのはアメリカの10ドル札風の絵と
「十弗は10$駅」という文字です。「十弗」の『弗』の字は、
訓読みで『ドル』のため、この駅名標(看板)になっているのでしょう。
因みに辞書で「ドル(貨幣単位)」を引くと「弗」の字が出ますし、
パソコンのIMEでも「ドル」と打てば変換候補に「弗」が出てきます。

そしてお札部分の一番上には
『JR HOKKAIDO KUSHIRO BRANCH OFFICE』とも書かれ、ど真ん中に
描かれた車両のイラストと合わせ、なかなか洒落が効いています。

参考までにこの駅名の由来ですが、JR北海道釧路支社のHPには
『アイヌ語の「ト・プッ」(沼の口)に、「十弗」の字をあてたもの』と
出ていました。

この駅から遠くない場所に、「湿地帯」でもあるのでしょうか?
そんなことに想いを馳せるのもゆったりとした「旅」の
醍醐味かもしれません。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!