2011年09月06日 18時09分

豊橋のビール電車は、創業から20回目の夏です。

豊橋に「納涼ビール電車」が登場したのは平成4年(1992年)。
ということは指折り数えて20回目の夏です。

車内は例年に負けず劣らず派手でかつ涼やかな演出がされていますが
忘れてならないのが下段写真の『食品営業許可書』。

「ビール電車」が創業した当初はこの許可がなく、そのため現在のような
ジョッキで生ビールをグイグイいくスタイルではなく缶ビールで
“乾杯”だったそうです。
※いつから“生ビール”になったかを聞き洩らしました。すいません。

ところで『食品営業許可書』は、3203号の「運動公園前」側乗降ドアのすぐ横に掲出されていますが、「2 営業所の名称、屋号又は商号」の欄に『納涼ビール電車』とあったのが少し笑えました。
またこの電車は季節運行のため許可年月日は6月13日で有効期限は
9月30日までとなっています。
そしてもう一点、この許可を得るために必要な設備として従事者専用の
手洗いも車内に設置されています。

鉄道趣味的に見てどうということはないのかもしれませんが
仕事で様々なイベントに携わった経験のある者として興味を持ちました。

話しを本題に戻しますが、期間中毎日2便(18時発と20時発、
一部運休日あり)、毎週木・土には12:00発の昼便も運行されるほどの
人気ぶりははっきり言って驚きです。
全国でもここまで人気があるのは『ここだけ』と言っても過言ではないと
思っています。

往復9.4キロ、定期列車なら片道22分のところを
その倍の時間をかけて走る『納涼ビール電車』。
重さのあるジョッキだけではなく、紙コップの飲み物をこぼさずに
走る運転士さんの“技”という楽しみどころもあります。

残り僅かですが、満席ではない便もまだあるようです。
過ぎ去る夏を惜しみに行くのも良いでしょう。

●毎度参加者の方に聞いたりしているのですが
1時間半という“中途半端さ”がまた良いのだそうです。
この日も豊橋駅前の居酒屋さんでの『2次会』が盛り上がりました。

2011年09月06日 9時00分

豊橋「納涼ビール電車」Ⅱ。

根室本線2429Dの旅は、只今対向列車(豊橋鉄道3203号)との
交換待ちのため停車中です。

「乾杯!」をしてからおつまみ弁当の写真を撮影したので、ジョッキの中身が
不自然(自然?)に減っています。お許しください。

まずはパッケージ(包み紙)ですが、今年も豊橋の“路面電車のある風景”を
ライフワークにされている伊奈彦定氏の手によるもので、
ただ眺めているだけで心が和みます。
『おつまみ弁当』の内容は、お稲荷さんやフライドポテト・枝豆は
昨年と同様ですが、豊橋名産のウズラ卵は串揚げとなっています。

参考までに、今回の『納涼ビール電車』は発着時間からもお察しの通り、
毎度お馴染みの“特発”で“貸切”です。
そのため、4回目ともなれば用意が周到となり、この日の朝食は
トースト1枚、お昼ごはんも12時頃に一口サイズの肉まんを3個で済ませ、
万全の態勢(腹具合)でこの場に臨みました。

その結果は、往路の15分でこの『おつまみ弁当』を完食。
ビールの進み具合もバッチリでした。
「経験こそが人生を豊かにする」と思った次第です。
※何か日本語の使い方が変です…。

ところで豊橋鉄道のHPを見れば書いてあるのですが、
この「納涼ビール電車」はおつまみ・ドリンクの持ち込みが自由です。
今回は、家族連れの方やお酒を嗜まない方もいらっしゃったので
ソフトドリンクや、ビール以外も呑みたい方のために缶チューハイが
車内に持ち込まれました。
それ以外に宅配ピザが車内を一周したり、幹事さんの工夫次第で様々な演出が可能となっています。
※貸切運行でなくても持ち込みは『可』です。

まるで豊橋鉄道の広報担当のようなことを書いていますが、
実は知人たちから「ビール電車ってどうよ?」とかよく聞かれており、
このブログが参考になればと思いUPした次第です。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!