2011年09月07日 8時33分

豊橋鉄道の「納涼ビール電車」との交換を終え、2429Dに戻ります。
根室本線を下っていくと、「厚内駅」の先で太平洋が見え始めます。
そしてこの写真を撮影した「音別」~「古瀬」間も海と併走します。
昨年の2月に釧路を訪れた際にも、ここの海は印象が残っており、
その寒々しい風景に心まで凍ってしまいそうでした。
そんなこともあり、7月の海は、多少は夏の暖かさを感じさせてくれるのでは
ないかと期待していたのですが、現実はそれほど甘くありませんでした。
勿論、雪はなく、陸には緑があるのですが、ただただ砂浜に砕けていく波を
見ていたら、かえって侘しくなり、一人旅を思いっきり感じてしまいました。
そんな感傷的になっても一人なのだからしょうがないのですが、
ボックスシートに身を預ける自分の所在無さが気になっていました。
かと言ってこういう「鉄」旅に付き合ってくれる人はそうはいない訳で、
せめて心行くまでただ「風景を楽しもう」と自分自身を説得しているしか
ありませんでした。
「心が折れる」ってこういうことを言うのでしょうね。