2011年09月22日 8時47分

旧士幌線「タウシュベツ橋梁」(5)ヒグマ出没!注意。

車で先回の場所まで林道を走っているときにも“怪しい落し物”
(お察しください)が道路のそこここにありましたが、駐車場所から
タウシュベツ橋梁に向かう“遊歩道”の入り口には上段写真の
「ヒグマ出没!」の看板が・・・。

「この一体は、ヒグマの生息・多発地帯です。十二分にご注意して下さい」
とあり、『十分』ご注意ではなく、『十二分』にご注意は、
冗談であったり過剰表現ではなく、今回のガイドさんも実際にこの近くで
見かけたことがあるとのことでした。
また少し前に「上士幌町鉄道資料館」で“熊避け”の鈴を販売していると
書きましたが、ガイドさんも『鈴』を身に着け、軽やかな鈴の音を
響かせながらの道すがらで、音は“軽やか”でも、身の安全には
重い存在でした。
実際、上段写真の「注意して下さい」の下に、鋭利な刃物で
切り裂いたような『キズ』があり、それは熊の爪で出来たものだそうで、
ある種のマーキングだとその時に聞きました。
(写真では分からないでしょうが…)確かに人がドライバー等で
こじ開けたとは思えない不思議な感じでした。

そうして歩いたのが下の写真の歩道で、そこそこ整備はされていますが
歩きやすくはなく、倒木の間を縫って歩き、また所々泥濘(ぬかるみ)も
あり、足元に注意を払いながら一歩一歩、目的地に近づいていきました。

その目的地までもう少し。正面の木立の切れ目の先にそれはありました。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!