2011年09月28日 19時13分

旧士幌線「タウシュベツ橋」(11)第五音更川橋梁と三の沢橋梁。

北海道に『北海道遺産』というのがあるのをご存知でしょうか?

次世代に引き継ぎたい有形・無形の財産の中から、北海道民全体の“宝物”を
選ぶものですが、平成13年のその第一回目に選ばれたのが
「旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群」です。
また『北海道文化資源』と言うものもあり、こちらは北海道の文化資源を
様々なジャンルから選び、北海道の文化や歴史に触れ、学び楽しむと言う
趣旨のものですが、その「産業遺産」に中に同じ
「旧国鉄士幌線アーチ橋梁群」があります。(記述はそれぞれのHPから転載)

もう分かっていただけると思いますが、今回の私の旧士幌線探訪の目的は
まさにこの「アーチ橋梁群」です。

『旧国鉄士幌線アーチ橋見学ツアー』は「タウシュベツ橋梁」だけが
目的ではなく、次の目的地は「北海道遺産」「北海道文化資源」の一つ、
上段写真の「第五音更川橋梁」でした。
この橋は国の登録有形文化財(平成11年登録)でもあり、
10メートルアーチの連続と写真の真ん中に見える川を越える
23メートルアーチのコンビネーションの美しさは筆舌に尽し難いものが
ありました。(昭和13年に作られた)
※「糠平」から終点の「十勝三股」方面に向かい、旧「幌加」駅を
越えた辺りです。

また下段写真は「三の沢橋梁」で、「糠平湖」誕生による路線変更に伴い
昭和30年に作られたもので、その時代にあっても昭和14年の士幌線全通時の
橋の形態をそのまま取り入れているのはある種の驚きなのですが、
それももともとも士幌線のコンクリート橋が、時代の最先端の技術で
作られたのであろうと一人、納得しています。

なお「三の沢橋梁」は写真から何となく感じ取れるのではないかと思いますが
「北海道自然歩道・東大雪の道」となっており、歩いて渡ることが出来ます。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!