2011年10月02日 17時54分

上段写真は旧「幌加駅」の入り口にある案内看板です。
この看板には、「幌加駅」の説明(上半分)と、この駅が木材搬出で
賑わっていた頃の写真(下半分)がありました。
写真を見て驚いたのが、この駅を含めその周辺は、今は大自然の『森』と
なっていますが、当時は切り開かれて人の息吹が感じられることです。
それは説明文から読み取れるのですが、そこには最盛期には約80軒の建物と
350人位の人が住む“町”だったとありました。
350人と言う人数は一見少なく感じますが、私の感覚ではそれが
一つの集落であることを考えれば、それはそれ相当の数字だと思います。
多分、商店も何軒かあって賑やかな声が街中に響いていたであろうと
当時に想いを馳せました。
ところでその案内看板の支柱(一番上の部分)が下段写真なのですが、
古レールを使用しています。
メーカー名は私にはよく分からないのですが(恐らく日本製鐵だとは
思うものの…)、『1938年』の数字があり、それは昭和13年であり、
この幌加駅の開業が昭和14年であることを考えれば、
この駅もしくはこの近辺で使用されたレールである可能性は極めて高いと
思っています。
この看板の支柱に、敢えてこの士幌線で使用された古レールを
採用したのであれば、これを設置した「NPO東大雪アーチ橋友の会」の
見識に拍手を送ります。私の考えは多分合っているはず・・・。