2011年10月03日 18時37分

写真の「旧国鉄士幌線第三音更川橋梁」は昭和11年に作られたもので、
「第五音更川橋梁」と同じく平成11年に国の「登録有形文化財」に
登録されました。
全長71メートルで前後の10メートルアーチに挟まれる形で、
この写真のど真ん中にある32メートルアーチがあります。
このアーチは戦前の北海道における鉄道コンクリートアーチ橋では
橋桁間隔が最大で、旧国鉄士幌線のアーチ橋の中でも特筆すべき
存在なのだそうで、この橋の近くにある「解説板」によれば、
この橋梁の成功により、日本各地に大きなアーチ橋が作られるようになったと
言うことです。
なお「NPO法人ひがし大雪アーチ橋友の会」ではこの橋の保存のための
活動を行っており、補修費用の募金等を行っています。目標金額は
9000万円ということですが、何とかこの橋がこれからも今の姿を留めて
欲しいと思いました。
それは橋としての用途は無いにしても、また「遺産」としての価値も
少し横に置いたにしても、この渓谷美の中にこの橋が本当に溶け込んでいると
感じたからです。
人工的な橋がこれほど自然と一体化しているのはやはりアーチ橋だからかも
知れませんね。
なお、この場所は『旧国鉄士幌線アーチ橋見学ツアー』で訪れたのではなく、
ツアー終了後に、レンタカーで立ち寄ったものです。
念のため報告しておきます。