2011年10月09日 18時07分

近鉄特急券の楽しみ(2)同区間の乗換回数と所要時間。

近鉄名古屋から大阪阿部野橋に向かう場合、名古屋から伊勢特急に乗り、
伊勢中川で乗り換えて行く4列車パターンと、名阪乙特急で大和八木まで
直行して3列車パターンの2つがあります。

写真では、上段が4列車パターンで下段が3列車パターンです。

ここでの興味はその後のダイヤ改正もあるので、一概に比較は出来ませんが、
上段の3回乗換4列車使用と、下段の2回乗換3列車使用の所要時間の差です。

上段の2006年3月25日の特急券での所要時間は、
近鉄名古屋発10:10で、大阪阿部野橋着12:51で
『2時間41分』です。
一方、下段の2001年6月3日の方は、近鉄名古屋発9:30で
大阪阿部野橋着12:20ですから『2時間50分』となっています。
何かと言えば、多少の時代の差はあるものの乗換回数の少ないほうが
所要時間が短いとはならないということです。

ところで今はどうかといえば、例えば近鉄名古屋を10:30の
大阪難波行き特急に乗ったとして、大和八木・橿原神宮前乗換で
大阪阿部野橋に13:12に到着し、その所要時間は『2時間42分』です。
但し、橿原線と南大阪線は特急ではなく急行で、特急利用が必ずしも早いとは
限らない例となります。これは乗換駅での待ち時間の問題ですが、
近鉄ならではの面白さだと思います。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!