2011年10月20日 18時23分

7月の北海道「鉄旅」話しの終着点です。(10月3日以来です)
北海道帯広市の北隣、音更(おとふけ)町の一角に、
「鉄道」を趣味とされている穂積規(ほづみただし)さんが開設された
「小さな鉄道博物館」があります。
上段写真がその“博物館”ですが、どこからどう見ても民家にしか
見えませんが、それもそのはずで穂積さんの自宅です。
玄関先に下段写真の「母恋」の駅名標が「博物館」の目印となっており、
それ以外にこの場所を探す手段はありません。
と言っても分かりにくい場所ではなく、レンタカーのカーナビに住所を
打ち込んで、迷うことなくここに到着しました。
●実は玄関ドアに「小さな鉄道博物館」の標識があるのですが、多分、
見落とします。
(上段写真の玄関ドアの真ん中あたりにある小さな白い部分です)
さて穂積さんと私の出会いですが、昨年(平成22年)2月26日から
UPした『冬のSLと石炭のマチ・釧路』というツアー(平成22年
2月19日~21日実施)の際に、その案内役のボランティアの一人として
参加されており、その際、たまたま観光バスの車内で隣の席となり、
名刺交換をしたのがきっかけでした。
博物館の話しをする前に、穂積さんについてお話ししますと、この9月9日に
『釧路行き鈍行2429Dの完全乗車証明書』をUPしましたが、
そのタラコ色のキハ40の写真を撮影されたのが正に穂積さんなのです。
「撮り鉄」(特に道東)として著名な方で、2429Dの証明書写真は
JR北海道からの依頼で急遽撮影したものだそうで、“生写真”を
私は見せていただきました。
今もフィルムで撮影されており、デジタルで鉄道写真を撮ることは
無いそうです。また、雑誌に寄稿する場合、その原稿も手書きと言うことで、
仕事ではパソコンを使っているのでワープロも使うことは出来るそうですが、
自らの拘りでそうしているそうです。
アナログ世代の私はとても共感及び納得してしまいました。
ただ私はもう後戻りできそうにありません。ある種羨ましくもありました。
ただその分のご苦労も多そうです。
また写真撮影時に、“脚立”を使って写真を撮る先駆者としても知られており、
その存在のユニークさは特筆すべきものがあり、
それゆえ「小さな博物館」があるといっても過言ではないでしょう。
※脚立+手持ちカメラの撮影は、単にカメラ『ポジション』等の
選択肢が増えると言うメリットのみならず、人気撮影地に遅れて着いても
先に到着した方と共存できるメリットもあるそうです。
ただ移動の際の荷物が多くなるのが欠点だそうです。
ところで「小さな鉄道博物館」ですが、穂積さんのご自宅2階の
部屋が改装されてその展示スペースとなっています。