2011年10月24日 18時04分

館長から、「この列車を覚えていますか?」と聞かれ、
「あれっ?『まりも』って根室まで行っていましたっけ?」等と私が
とぼけてことを言ってしまったのがこの方向幕です。
電気を点けてもらい(この言い方は古い?)、まじまじと眺めてしまいました。
『まりも』は元々「函館」~「釧路」間の夜行急行で、
その後「札幌」着発になり・・・と言った歴史はさておき、
根室行きの“夜行”特急『まりも』(釧路-根室間快速)の行先表示は
平成13年~17年の夏季だけ使用されたものです。
当然の事ながら、他の行先表示もこの方向幕には入っていますが、
やはりこの「根室」行きが一番のヒットでしょう。
「方向幕」の収集をしている方は結構多いと思いますが、
これは逸品中の逸品と言えるでしょう。
もっとも「収集家」の手に渡れば、それが公開されることは殆ど無く、
その後、人知れず埋もれてしまうのでしょうが、こうして来館者の目に
触れる場所にあるこの方向幕は、きっと本望(幸せ?)でしょう。
そう言えば・・・ということでもないのですが、夜行特急『まりも』の
「釧路」~「根室」の“快速”区間ですが、平成14年8月の時刻表で
確認したところ、“快速”としての列車名も『まりも』で、
夏季以外の『まりも』との接続列車である下り『はなさき』、
上り『ノサップ』の名前が使われていなかったことに今更ながら驚きました。
もう一丁情報を足せば、昭和42年8月号の時刻表では夜行急行
『まりも』(札幌~釧路)には、下り急行『ノサップ1号』、
上り急行『ノサップ2号』の接続となっており、また根室本線全線を走破する
急行『阿寒』(札幌~根室)もあり、隔世の感です。