2011年11月05日 18時52分

10月8日の大井川鐵道(10)日本の音風景百選。

SL急行「かわね路11号」は、定刻11:11頃無事千頭駅に到着。
取り敢えず下車して直ぐに隣のホームに移動し、上段写真の様な、
全編成が見通せる写真を撮影しました。
ここも人だかりで、撮影した場所が空くのを私もしばし待ちました。
恐るべし!SL人気です。

さて一旦駅外に出ようと思っていたら、下段のヘッドマーク(?)が
目に入りました。
「日本の音風景百選」というのがあるのを今回、初めて知ったのですが、
この『看板(?)』だと、まるで『SL復活35年』の記念すべき
『2011年』に選ばれたみたいに見えますが実際にはそんなことは無く、
歴史は更に遡ります。

調べました。環境省のHPを!
と大仰な書き方ですが、環境省は平成13年からで、その前は環境庁でした。
「日本の音風景百選」は、その環境庁時代の平成8年に公表されたもので、
環境省のHPには「残したい日本の音風景100選」とあり、
事業主体が環境庁(省)ゆえ「残したい」というところにメッセージ性を感じました。

そしてそこに大井川鐵道のSLの“音”も選ばれており、環境省のHPには
「川沿いを行く蒸気の排気音と汽笛の響き」とあり、
その音がよく聞けるところとして沿線の静岡県本川根町
(合併で今は川根本町となっています)『智者の丘公園』
(最寄り駅は「千頭」)があげられています。
川根本町のHPで確認したところ、千頭駅を見下ろす場所で、
確かにこだまする汽笛の音は気持ち良さそうです。

それにしても「SL復活35年 2011」は、大井川鐵道からの
『今もそうである』というメッセージでしょうか…。
ともあれ“汽笛の響き”だけではなく、「シュッポ、シュッポ」と
童謡「汽車ぽっぽ」(でしたよね)で歌われた蒸気機関車の排気音の世界も、
確かに残したいですね。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!