2011年11月13日 18時06分

「奥大井湖上」駅を出てレインボーブリッジを渡り切り、振り向いたのが
上段写真です。
位置関係で言えば、先回の廃線跡の下段写真をオーバークロスして
暫く走った地点です。
ボックスシートの前向き、後ろ向きのどちらに座っていても“絶景”が
楽しめるのがこの井川線の素晴らしさという証(あかし)です。
そして到着したのが「ひらんだ」駅。駅名標が“ひらがな表記”というのは
決して珍しくは無いのですが、ここは「漢字表記」があるにも関わらず
読みにくいというか“読めない”という理由で正式駅名そのものが
『ひらがな』という珍しい駅です。
※但し、私の知識の範囲内での話しです。
漢字で書くと「平田」。確かに超弩級(ちょうどきゅう)の読み難さです。
何故「ひら」の次に「ん」が入り、「た」が「だ」と濁るのかの理由は
私には分かりかねますが、地名の由来と言うのは本当に奥深いものがあり、
研究者がいるのもうなずける話しです。
大井川鐵道の難読駅としては大井川本線の「五和(ごか)」駅と
「抜里(ぬくり)」駅が考えられますが、抜里はまあ少し考えれば
読めるとしても「ごか」から漢字をイメージすることも、
ひらがなから「五和」をイメージすることも困難を伴うでしょう。
ただ「五和」の場合は、開設されたのが古く、その当時は正式な『ひらがな』駅名を付ける事は考えられなかったでしょうから、
ここ「ひらんだ」が“ひながな駅名”となったのは、正に「時代」と
言えるかもしれませんね。