2011年11月13日 18時06分

10月8日の大井川鐵道(18)次は「ひらんだ」。

「奥大井湖上」駅を出てレインボーブリッジを渡り切り、振り向いたのが
上段写真です。
位置関係で言えば、先回の廃線跡の下段写真をオーバークロスして
暫く走った地点です。
ボックスシートの前向き、後ろ向きのどちらに座っていても“絶景”が
楽しめるのがこの井川線の素晴らしさという証(あかし)です。

そして到着したのが「ひらんだ」駅。駅名標が“ひらがな表記”というのは
決して珍しくは無いのですが、ここは「漢字表記」があるにも関わらず
読みにくいというか“読めない”という理由で正式駅名そのものが
『ひらがな』という珍しい駅です。
※但し、私の知識の範囲内での話しです。

漢字で書くと「平田」。確かに超弩級(ちょうどきゅう)の読み難さです。
何故「ひら」の次に「ん」が入り、「た」が「だ」と濁るのかの理由は
私には分かりかねますが、地名の由来と言うのは本当に奥深いものがあり、
研究者がいるのもうなずける話しです。

大井川鐵道の難読駅としては大井川本線の「五和(ごか)」駅と
「抜里(ぬくり)」駅が考えられますが、抜里はまあ少し考えれば
読めるとしても「ごか」から漢字をイメージすることも、
ひらがなから「五和」をイメージすることも困難を伴うでしょう。
ただ「五和」の場合は、開設されたのが古く、その当時は正式な『ひらがな』駅名を付ける事は考えられなかったでしょうから、
ここ「ひらんだ」が“ひながな駅名”となったのは、正に「時代」と
言えるかもしれませんね。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!