2011年11月15日 18時07分

10月8日の大井川鐵道(20)90パーミルの世界。

「鉄道日本一の急勾配区間90/1000」と大井川鐵道のHPに
ありましたが、それはどれ位の勾配なのでしょうか?

上段・中段写真は、その90パーミル区間を、運転期間限定路線バスの中から
撮影したものです。
実は路線バスの運転手さんが「長島ダム」バス停の手前の90パーミル区間が
見通せる絶景ポイントでバスを停めてくれ、撮影の時間を
私たちに与えてくれたのです。
「撮影が終わったら声をかけて」の運転手さんの言葉に甘えさせてもらった故の
写真ですが、この風景が独り占めならぬ二人占めだったのは如何にも
勿体ないと感じました。
今後、この『運転期間限定路線バス』(千頭駅前~閑蔵駅前)が
運行される日があったら、片道はバスに乗車されることをお勧めします。
例え乗客が多くて今回の私たちの様に途中で停車しての撮影が
出来なかったとしても、車窓の風景を堪能するだけで十分価値があります。
何より、時間の節約にもなりますし…。

さて上段写真では、険しい渓谷を走っていく線路が見えますし、
中段写真ではその勾配が見て取れます。
下段写真は、丁度中段写真左に見える落石防止柵というか落石防止のための
半トンネルというか、ともあれその区間を走っているところです。

先回も少し触れましたが、「立っていると前につんのめりそうになる」とは
本当にその通りで、「座っていてもずり落ちそうになる」と言っても、
決して誇張ではありません。(やはり大袈裟か…)
未乗車の方は一度お試しあれ。
ところで今回、私は勾配を下る列車に乗ったからと言うわけだけでは
ないのですが、勾配を登る列車よりもその角度が実感できるような気が
しています。(こちらは気のせいかな?)

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!