2011年12月06日 17時57分

小樽市総合博物館の屋外展示には本当に様々な車両(上段写真)があり、
車内が見学できる車両も多数あります。
その中で私の「お気に入り」になったのがスエ78-5(下段写真がその外観)。救援車と言うくらいで、脱線事故の時などに出動した車両ですが、
中段写真にあるように様々な工具が積まれており、こうして中を見たのは
私にとっては初めての体験で、ちょっとしたパラレルワールドに迷い込んだ気分でした。
この博物館にはもう1両、救援車(オエ61-309)が展示・公開されており、そこには“だるまストーブ”を囲むように椅子が置かれ、
暖かく休憩が取れるようになっていたことが伺えました。
何れも『昭和の遺物』と言っても過言ではない車両たちですが、
この車両たちがあることで鉄道が守られてきたという歴史があることは間違いなく、「想いを馳せる」車両ではなく、鉄道が「生きてきた証」の様な印象を持ちました。
ところで救援車の中の公開は他の事例を私が知らないこともあり、
「小樽市総合博物館」ではお勧めの逸品です。
この他、北海道内だけで使われていた石炭運搬用の「セキ」の展示車両には
黄色の帯に『道外禁止』と書かれており、ある種懐かしさと共に、
石炭産業から北海道の鉄道が始まったことを改めて感じさせてくれ、
C12やC55と言った蒸気機関車や客車・気動車、北海道らしい除雪車の
展示もあって楽しい一時を過ごすことができました。